芸人が歴史の再現コント、小籔MC、久馬が声の新番組誕生

昨日4月28日、大阪・ABCにて、小籔千豊がMCを務める新番組「コヤブ歴史堂～にゃんたの（秘）ファイル～」（ABC）の収録が行われた。

これは、明日誰かに話したくなる「歴史」の面白い雑学を芸人のコントで送る、新感覚のバラエティ番組。「歴史上のあの大事件も凡人たちの所業」をテーマに、古文書などの原文にスポットを当てる。古い書物の内容には、仰天エピソード、感動の物語、オカルト、エッチな話など、人間臭いエピソードが満載。そこに隠された衝撃的な事実を、現代社会のシチュエーションに当てはめ、わかりやすくコントで再現する。スタジオにはMCの小籔とともに、ザ・プラン9・お～い！久馬が声を担当する“真実を見つめるネコ”にゃんたが登場。さらに時代装束風の衣装を身にまとい、ゲストと共にトークを展開する。

初回5月11日（土）のゲストは次長課長・河本と小泉エリ。戦国武将の武田信玄の意外な秘密や、“水戸黄門”として親しまれる徳川光圀の知られざる青年時代、江戸幕府5代将軍、徳川綱吉の歴史秘話を紹介する。第1回目の再現VTRはスーパーマラドーナが担当。2回目はかまいたちが務める。また、歴史の先生“こはにわ”が史実を解説。歴史の裏側を楽しく知ることのできる番組となっている。

初回収録を終えた小籔は、「自分の名前を入れていただいた冠番組は2つ目。1つ目の『小籔スターリオン』は父も出演して、小籔感が満載でしたが、今回は座って勉強させてもらうだけなので、歴史のカルチャーセンターに入会した感じです。僕も学生時代に戻った気持ちで勉強していきたい」とコメント。一方、“にゃんた”の声をおどけて演じた久馬は「僕も『にゃんたのマル秘ファイル』という冠番組を持てて嬉しい（笑）」と笑いを誘いつつ、「僕の名前は、一応、コミックの『お～い！竜馬』から拝借したので、今回初めてこの名前が役に立ちました。スタッフに歴史好きだと思われたと思いますが、実際は普通（笑）。この番組はためになると思うので、ぜひ見てほしいです」とアピールした。

番組ではボケをかますにゃんたに小籔がツッコむ場面もしばしば。「NHKの教育テレビにあるように、お兄さんとキャラクターという設定はすごくいいと思ったのですが、今まで見た中で、にゃんたは一番もっちゃりしているし、言うこともしょうもないので、やりにくいです（笑）。にゃんたは降ろしてもらって、こはにわ先生一本でいけたらいい」と、にゃんたに苦言を呈する小籔。しかしにゃんたは負けじと「小籔さんはテレビで見るより顔が小さいにゃ」と、切り返していた。

小籔千豊、ザ・プラン9・お～い！久馬コメント

――歴史上の興味のある人物や時代は？

小籔：歴史はあまり詳しくないのですが、最近は本を読む機会が増えてきて、歴史の本を読んでいます。読んでいると、現代にもこんな人いるなとか、こんなシチュエーションあるわと思ったり、昔の人間もそうやったんやと思って、そんなときはどういうふうに対処するんやろうと考えて、読んでいます。歴史からは人間としての生き方などを学んだり、吉本新喜劇の台本作りにも役立てています。新喜劇の台本を作っていて、何も思いつかずに煮詰まると、ここは当たり前の収まりのつきやすいやつでいこかなと思ったとき、ハッと日本のために戦った人たちのことを思い出し、あかんあかんと思い直して、ここは新喜劇のためにがんばらなと思って、新しい台本を生み出すというように、新喜劇の手を抜きそうなときは、天を仰いで、歴史を作った人たちを思い浮かべながら、お手本にさせていただいています。

久馬：僕は名前から竜馬が好きなのかとよく言われますが、実は、そこまで好きではないんです（笑）。でも、竜馬が初めてしたことも多いので、すごいと思いますね。

――“にゃんた”はゆるキャラブームに乗れると思いますか？

久馬：乗っていくんじゃないですか（笑）。キャラクターになったらいいですね。

小籔：キャラクターにするにはプレーンすぎますけど（笑）。でも、番組発のゆるキャラが誕生して、子供たちに興味を持ってもらえれば嬉しいですね。

コヤブ歴史堂～にゃんたの（秘）ファイル～

ABC 2012年5月11日（土） 25:04 ～ 25:24
MC：小籔千豊　にゃんた声：ザ・プラン9・お～い！久馬
ゲスト：次長課長・河本 / 小泉エリ
VTR出演：スーパーマラドーナ
毎週土曜 24:49 ～ 25:19