池乃めだかパントマイムに初挑戦、が～まるちょば×新喜劇

昨日4月8日から13日までの6日間、大阪・なんばグランド花月の夜公演にて「が～まるちょば新喜劇」を上演。昨日、初日公演を前に会見が行われ、が～まるちょば、池乃めだか、未知やすえ、烏川耕一が登場した。

が～まるちょばとよしもと新喜劇の初のコラボレーションとなるこの公演。が～まるちょばのケッチ！は「僕らは普段喋らないので、喋りのスペシャリストのみなさんの中に入っていくのが新鮮」と感想を述べる。さらに「台詞のある芝居に出るのは初めてなので、昨日の稽古でいろいろ発見がありました」と振り返った。HIRO-PONは「喋りのスペシャリストたちの中で喋らない僕らがどういうふうに扱われているのかとか、果たして喋るのかに注目してほしい」と見どころを説明。また「吉本新喜劇っていうのは毎日大衆を集めてやってきてるのは、歴史を築いているっていう感覚がある。世界のコメディを見ているが、日本の笑いのクオリティは高い」と世界で活動している彼らならではの視点で新喜劇の魅力を語った。

次に指名された池乃めだかは、「民主党が政権を……」といきなりボケてみせる。改めて「パントマイムの稽古する場面に遭遇して、はっきり思いました。『俺の芸能生活47年はなんだったんだ』と。はっきり言ってこんなことはできないと思いました。僕はご飯食べるためにできることを47年続けてきただけ」と、が～まるちょばのパフォーマンスについて言及。HIRO-PONはすかさず「それがすごいんですよ」と言い、互いの芸を尊重し合った。

また、めだかは「僕らなんか、新喜劇以外あんまり知らないんですよ。狂言、歌舞伎いろんなことをやったけどみんな失敗してる」と話すと、会場から笑いがこぼれる。「だから今回も足を引っ張ると思いますが、失敗が目立たんように、うまいことくぐり抜けます」と続けると、烏川に「目立ちますって（笑）」とツッコまれた。未知やすえは「が～まるちょばさんの舞台は、動きだけでお客様に心が通じ、あたかも言葉があるようにわかりやすく笑えて楽しめる。こういう楽しませ方は新喜劇とはまったく違うので、共演できて本当に嬉しい」と喜びを表現。さらに「新しいものをNGKで見つけて帰ってほしい」とが～まるちょばの2人にメッセージを送る。しかし「パントマイムを一緒にできるんだと思っていたけど、芝居の中では私、まったくしておりません！ それが残念で、めだか兄さんはちょこっとやられてたりするので羨ましい」と悔しさもあることを吐露した。

未知のコメントを受けて、烏川は「僕も一緒にできると思ってた」と同調し、「パッと見て笑えるっていうのは新喜劇もが～まるさんも同じやと思う。その2つがうまく融合したものになればいいなと」と、これから始まる公演に期待を寄せた。「初日は探り合いになる」という話題になると「どこで入っていいのかが難しい」（HIRO-PON）、「僕たちもどこまでが～まるさんをイジっていいのか」（烏川）、「もし入ってきてアカンかったらシバかれるだけやから（笑）」（未知）という言い合いに。そんな中めだかは「自分の間で堂々と入って来てくれればいい」と頼もしい一面を見せた。

記者から「吉本新喜劇とコラボすることの嬉しさを即興で伝えてほしい」という要望に、が～まるちょばの2人はパントマイムで表現。また「新喜劇独特のコケはやりますか？」という質問には「コケの稽古もしていますが、まだテンポがつかめてません（笑）」と答えた。

めだかにとって初挑戦となるパントマイムにも注目が集まるこの公演。ザ・プラン9のお～い！久馬が脚本を手がけ、デパートの洋服売り場を舞台にが～まるちょばはマネキン役を演じる。が～まるちょばの「サイレントコメディ」と新喜劇の「ドタバタコメディ」がどんな化学反応を見せるのか、ぜひ劇場に足を運んでみよう。

が～まるちょば新喜劇

日時：2013年4月8日（月） ～ 13日（土）　開場18:30 開演19:00 （20:30終演予定）
会場：大阪・なんばグランド花月
料金：大人 前売・当日ともに3000円（全席指定） / 子供 前売・当日ともに2000円　※子供料金は小学生以下が対象
出演者：池乃めだか / 島田一の介 / 浅香あき恵 / 未知やすえ / 烏川耕一 / ランディーズ / すっちー / 今別府直之 / 吉田裕 / 松浦真也 / 信濃岳夫 / 井上安世 / 森田まりこ / いちじまだいき / 川上じゅん / くまだまさし / もりやすバンバンビガロ
が～まるちょば
脚本：久馬歩（ザ・プラン9）
演出：谷口仁則