「いたってシンプルなあらびき団で楽しかった」真夏の2週連続30分SP

今月7月20日（木）深夜と7月27日（木）深夜の2週連続で「『あらびき団2023夏』～みんなで笑おう！真夏の2週連続30分SP～」（TBS）が放送される。タイトルのとおり放送時間は2週ともに「あらびき団」の地上波レギュラー時代と同じ30分。ライト東野（東野幸治）とレフト藤井（藤井隆）がMCを務め、「初心に戻って」ゲスト不在の中、多くのあらびきパフォーマーがネタを披露する。

往年のあらびきスターはもちろん、次世代のスターとなる人材を本気で生み出すべく、テレビ初出演を中心に、まだ世に出ていない新人あらびきパフォーマーが続々。その中から「あらびき団」が世界へ自信を持ってオススメできるパフォーマーとは誰なのか。東京・TBSで先日行われた番組収録後、東野と藤井が記者取材会に臨んだ。

ライト東野、レフト藤井 コメント

──収録を終えて。

東野：TBSのお笑いバラエティに貢献してると勝手に思ってたんですけど、今回「深夜30分の2週連続」というお話を聞いて、そうじゃなかったんだなと（笑）。「だったら1時間にしてくれ」と一瞬思ったんですけど、実際やってみたらゲストもいらっしゃらない、いたってシンプルなあらびき団で楽しかったです。新しいパフォーマーばかり。笑いすぎました。

藤井：僕自身は今日ここに来るまで「30分2夜」って知らなかったので、台本見てめっちゃ笑いました。

──今回の見どころは？

東野：若い人、見たことない人、往年のスターも。12、3年前に出ていたとある女性のあらびきパフォーマーにはビックリ。めちゃくちゃ面白かったです。1夜目の30分と2夜目の30分が違う。

藤井：味付けが違いました。第2夜のコクがすごかった。16年やってますけど「もう一回見せて」というのが3回あったことはないです。深夜に「あらびき団」の通常の味わい方していただいて、TVerで昼間も楽しめます。

東野：1夜目が往年の「あらびき団」で「ああ、こんなんこんなん」って言ってたら、2夜目……これで最終回でええんちゃう？（笑）

藤井：スポーツみたいでした。

東野：1夜目で「あらびき団」をわかったうえで、2夜目で自爆してほしい（笑）。

──今後売れていきそうな人は？

東野：ちょこちょこいましたよね。僕の悪い癖で、ボケの人が面白いときにツッコミの人の容姿でずっと笑って、申し訳ない（笑）。コントのクオリティが高い方もいる。隙あらば「キングオブコント」決勝のメンバーに残っていただけたら。

藤井：この番組をきっかけにたくさんの人に知っていただきたい。そうじゃない部分で、「破壊衝動ってこんなに強いものか」と。「どうでもいい」ってなれる。

東野：それぞれ観てるほうが悩んでいるのがアホくさい。ぶっとびすぎていて小さな悩みがアホらしくなって、ついつい笑ってしまう。ベッドに入ってあの歌がループして眠れなくなる、というのが「あらびき団」の正しい見方なのかな。

──「あらびき団」の野望は？

東野：「あらびき団」でパフォーマンスしたい方や目標にしている方にはフォーマットは残しておきたい。「腹抱えてちぎれるほど笑ったわ」という瞬間に出会える。ストイックな賞レースもたくさんありますけど、そうじゃないところでゲラゲラ笑える。笑いのパーツの一つとして「あらびき団」的な番組があってもいい。ハリウッドザコシショウが「キングオブあらびき団」と言ってくれてありがたいし、バラエティのど真ん中を悠然と歩いている。バラエティの生きるヒントが見えるかも。

藤井：その一方で苦虫を噛みつぶしている、（「あらびき団」で活躍した）かたつむり林くんもいたりします（笑）。苦悩があるので、あらびき団のYouTubeも見ていただけたら。

東野：「この人、エラい老けはったな」とか、バラエティを“線で見る”のも楽しいと思います。懐かしのレギュラーの時間帯で30分。ぜひシンプルに「あらびき団」の深夜ならではのパフォーマンスを観て、大いに何も考えずに笑ってほしい。

藤井：あなたのご都合のいい時間にTVerでご覧ください。