山内圭哉がおかっぺを絶賛、「桃天紅」大阪公演チケット発売

2011年2月19日 10:52 21 1 お笑いナタリー編集部

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4月30日、5月1日に大阪・シアターBRAVA！にて上演される椿鬼奴、シューレスジョー、おかっぺ出演の舞台「wat mayhem『桃天紅』」の一般発売が本日2月19日からスタートした。

舞台「wat mayhem『桃天紅』」の演出、主演、音楽を担当する山内圭哉（中央）。左は出演者のおかっぺ。右は、2人が告知のため出演した番組「R藤本の、水曜はじけてまざれZ！」のR藤本。なお、R藤本は同舞台には出演していない。

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これは1994年にリリパット・アーミーが初演した中島らも原作の舞台。Piperの山内圭哉が演出、主演、音楽を務め、中島らもの娘・中島さなえが脚色を担当する。出演者には松尾貴史、黒川芽以、中山祐一朗らに加え、椿鬼奴、シューレスジョー、おかっぺと、個性豊かな芸人たちが名を連ねる。

物語の舞台は中国、時代は唐。治らない病気はないといわれる幻の秘薬・桃天紅をめぐって、賞金稼ぎ、山賊、財産家、新興宗教教祖らが入り乱れて争奪戦を繰り広げるというストーリーだ。

お笑いナタリーでは、2月16日のニコニコ動画「R藤本の、水曜はじけてまざれZ！」にゲスト出演した山内とおかっぺを直撃。同番組司会のR藤本も交えて舞台の見どころについて話を聞いた。

また、4月15日から24日まで、東京・本多劇場にて上演される東京公演は現在チケット発売中。どちらも早めにチケットを購入しよう。

山内圭哉＆おかっぺインタビュー（付き添い：R藤本）

──今回の舞台に椿鬼奴、おかっぺ、シューレスジョーという3人の芸人を選んだ理由は？

山内：鬼奴には演じてもらいたい役があって、彼女の出演は絶対でした。「これ鬼奴がやったら絶対おもろいな」って思って、早い段階からキャスティングしてたんですけど、今ほど忙しくなるとは全然思ってなかったです。おかっぺは「パンク侍、斬られて候」という舞台に出てもらったときにハマり役で。

──それまでにおかっぺさんと面識はあったんですか？

山内：えっとね、俺が「キワモノ演芸大会」の審査員やったとき出てたんやったっけ？

おかっぺ：あ、はい。出てました。

山内：鬼奴なんかもそこで出会ったんですけど。いや、おかっぺの演劇でのポテンシャルの高さが演劇人も舌を巻くほどすごくて。ブレないんですよ。まぁこいつ芸風としてもブレてないんですけどね。おかっぺにしかやれない役っていうのが実は演劇界にはいっぱいあって。だから「もう（芸人）辞め」って言うてるんですよ。でもこいつ頑なに辞めない（笑）。

おかっぺ：いやぁ……。

山内：芸人さんは演劇向いてるんですよ。人を笑わすことを生業としている人は、俯瞰せざるを得ないわけで、役者って意外とその能力が後回しになりがちなんです。芸人さんはそれが最初からできるので、非常に面白い演劇が作りやすいんです。シューレスジョーは、神保町花月でお芝居をやってると聞いて「ミスター神保町みたいな人いる？」ってスタッフに尋ねたら、紹介されたという。しかも僕忘れてたんですけど、彼と一度飲んでるんですって（笑）。

──おかっぺさんは今回の舞台の話を聞いていかがでしたか？

おかっぺ：いやぁ、ありがたいと思いましたね。いつも仕事ないんで、はい、ありがたやと。

──おかっぺさんにとって山内さんはどういう存在ですか？

おかっぺ：お仕事くれる人です。ありがたいなと思いながら。

──ちなみに今、目の前にブレない逸材がいるのですが……。

R藤本：そうだ、ベジータだ！ブレなさ加減では自信がある。

山内：いやほんと演劇向いてるんですよね。そうやって自分でキャラクター決めて。

R藤本：キャ、キャラクター……。うん、いや、悪者宇宙人役とかあれば、ぜひ。

山内：デ・ニーロ・アプローチ（貪欲な役作りの意）ですからね、ある種。

R藤本：そうそうそう。そうだ。

山内：次回作のリストに入れさせてもらいます。

R藤本：今ニコニコ動画しか仕事がないんだ俺は！

──もし「桃天紅」にR藤本さんで役を追加するとしたら？

R藤本：チラシが中国っぽくて、ギリギリ「ドラゴンボール」じゃないか！

山内：実はね、ネタバレするから言いませんが、ちょっと近い設定も。あらすじは、水虫から癌まで治らない病気はないという伝説の秘薬「桃天紅」をめぐる話なんですけどね。

R藤本：仙豆みたいなものだな。

山内：ただ、ドラゴンボールとその衣装は著作権的にねぇ（苦笑）。

R藤本：だから、悪者宇宙人というあいまいな感じに。衣装もなんとなく加工すれば。次回俺がチラシに載っているかもしれないぞ！

──最後にお笑いナタリーの読者にメッセージをお願いします。

山内：今回、話の内容はあってないようなもので、俳優さんたちがどれだけ遊べるか、演劇のルールを無視してふざけたもん勝ちというようなものになっているので、むしろお笑いファンの方に「演劇の人も面白いな」って思ってもらえるものになると思います。最近の演劇界はスタイリッシュなものも多いですが、こういう変な人だらけの大宴会というのもたまにはいいんじゃないかなと。

おかっぺ：今後ともよろしくお願いします。観に来てください。

R藤本：次回俺が出るかもしれないからな、予習の意味で見やがれ！ということだ。