昨日1月11日に大阪・なんばグランド花月にて行われた「第六回上方漫才協会大賞」で、
授賞式ではトロフィーを手に涙をにじませる場面もあったミルクボーイ内海。そのわけを尋ねると、「5up(よしもと)がなくなって、あべのハルカスにあった狭い舞台で(出番が)週1あるかないかだった僕たちを(よしもと)漫才劇場に救っていただいたという気持ちが蘇った。上方漫才協会大賞ができても何にもノミネートされず、後輩たちが売れていくところを見てきたので、やっと大賞を獲れたと思ったら泣いてしまいました(笑)」と照れくさそうに述べた。また「M-1までがんばって優勝できて、獲ってからの1年は王者として見られるというプレッシャーがあった。(カウス)師匠にはその部分を『いつもがんばってるね』と評価していただきめちゃくちゃうれしいです」と笑顔を見せる。
駒場は「大阪の漫才に憧れていて、関東の高校に行っていたんですが、大阪で漫才がしたいという気持ちがあって戻って来た。『上方』の冠が付く賞をいただけたのは光栄。この賞に恥じないようにがんばろうと思います」と噛み締め、「コロナが落ち着けば、去年できなかった全国ツアーをやりたい」と各地で自分たちの漫才を披露する意欲でいっぱい。加えて「ボディビルの大会も去年は開催されなかったので、この賞を背負って今年はがんばりたい」と肉体づくりにも前のめりで、「レイザーラモンHGさんが忙しくなったときに筋肉が落ちたとおっしゃっていて、それを聞いた(マヂカルラブリー)野田さんは『俺はそれを超えてみせる』『忙しくてもなお成長してやる』と言っていた」と同じM-1王者でありマッチョである野田クリスタルから刺激を受けているようだった。
今回の結果を改めて振り返り、中田カウスは「去年1年の結果をお客様に観ていただいた。ミルクボーイは忙しく、ネタ作りやネタ合わせができないことに言い訳もできるが、会うたびに本職の漫才に対する情熱を感じていました。身についた苦労が味になっている。さっきもうるっと涙を流してくれたり、人間味があるところを見せてくれていて非常にいいコンビ。おめでとうさん」とミルクボーイを祝福する。昨年オープンした神保町・よしもと漫才劇場からのノミネートも多く、「正月に神保町の若手を見たんですが、東京でしか出せないにおい、味があるなと感じました。大阪と互いに意識し合いながら、腕をつけている」と成長を実感した様子で、「劇場なくして成長はありません。いつも本職を忘れず、漫才に軸足を置いていろんな仕事をがんばってほしい。それが長く続く秘訣」と語った。
「第六回上方漫才協会大賞」大賞には、劇場やマネジメント、番組制作事業、企業営業、ライブ事業、グッズ事業といった吉本興業の各セクションのスタッフが大阪、東京合わせて55組を推薦する。最終ノミネートはミルクボーイ、
特別賞の和牛は今年1月2日、なんばグランド花月の本公演で初めてトリを務めるなど、着実にステップアップしている。また話題賞の2組は共に埼玉・大宮ラクーンよしもと劇場を中心に活動中で、三島は「これ、大宮が話題ということなんです。大宮にぜひ遊びに来てください」とアピール。南條は「賞という賞をコンビでいただいたことがないので、これに増す喜びはないですね」と話し、マヂカルラブリーは「いろいろありましたけど、話題になってよかった。話題になったのは間違いない。完全に話題になったので。『話題』から『面白い』になるようにしたい」(野田クリスタル)、「上方と付いている賞を僕らがいただけるとは。間口が広くていい賞だなと思いました。大賞を目指したいです」(村上)とコメントした。
ネタ台本や表現方法などの視点で優れている者に贈られる文芸部門賞には
アインシュタインがMCを務めた授賞式イベントではVTR出演となった和牛以外の各賞受賞者がネタを披露。「よしもと漫才劇場 オシャレ&ダサい芸人ランキング」の結果も発表された。この公演は本日1月12日(火)18時45分まで視聴可能。チケットは正午までオンラインチケットよしもとで販売されている。
関連記事
ういつかさ @UTsukasa
ミルクボーイ内海「やっと」と涙の大賞受賞、駒場は王者でマッチョの野田クリスタルから刺激 - お笑いナタリー
#マイナタリー
https://t.co/6RL3W4fAQO