中国走行中の寛平をお笑いナタリーが直撃

10月31日、中国の中心に位置する甘粛省蘭州市にて、アースマラソンで地球一周に挑戦中の間寛平にお笑いナタリーがインタビューを敢行した。

アースマラソンは、間寛平がマラソンとヨットだけで地球一周にチャレンジするプロジェクト。現在寛平は、アースマラソン中、ユーラシア大陸で最高の標高となる鳥鞘怜越えなど、難関をクリアしながら2011年のゴールを目指して走り続けている。

お笑いナタリーの取材に対して、寛平はここまでの道のりを振り返りながら「よぉ来たな」とコメント。真冬の太平洋横断や癌の発覚など、命の危険にさらされながらの旅だが、「アースマラソンでいろんな国の人と会って、言葉通じひんけどみんな一緒やなって感じたわ。子どもは特にな」と、このプロジェクトを通じて得た貴重な経験に顔をほころばせた。

この日は、元マネージャーやスタイリスト、親交の深い作家なども蘭州を訪れており、夜は賑やかに談笑。若手芸人の話から自身のかつての失敗談などに花を咲かせ、束の間の休息を楽しんだ様子だった。

日本到着時期は来年2011年1月、到着地は西福岡マリーナ マリノアが予定されている。その後、寛平はスタート地点でもあるゴールの大阪を目指す。芸人界初の快挙をまもなく成し遂げようとしている寛平。「ギャグで子どもたちやたくさんの人を笑わせたい」と、お笑いのチャレンジも続行中だ。

現在、アースマラソンのオフィシャルサイトでは、ブログや動画で寛平の様子がアップされているほか、寛平自身も日々Twitterでつぶやいている。また、「間寛平アースマラソン応援歌制作プロジェクト」もスタートしているので、歌で励ましたい人はこちらも合わせてチェックしてほしい。

間寛平一問一答

──日本到着が目前に迫ってきた今の気持ちは？

寛平：よぉ来たなぁ。それも思うんやけど、みんなに助けられてここまで来れたなぁって。

──日本で走り込んでから臨まれたアースマラソンですが、実際に走ってみて特に気をつけていることは？

寛平：普通に考えたら、絶対にもう膝がもたへんから、体調もそうなんやけど、足をどうやってもたすかやね。ここで故障したら終わりやん。だから、走り方に気をつけて足に負担をかけんようにかけんように。

──さらにもう1度ヨットでの船旅が控えてますが、不安はありますか？

寛平：もうないなぁ。最初は行けるかどうかわかれへんかったけどなぁ、こんなん（笑）。冬の太平洋なんて、死を覚悟して行ってんもん。ただ、今も癌のことや事故とか死の危険はあるから、もう神様が守ってくれてるんやろうって思いながら走ってる。

──日本に戻ってからは、芸人・寛平としてどのような活動をしたいと考えていますか？

寛平：普通にまた「アヘ」って言うてると思うわ（笑）。「大阪ほんわかテレビ」（読売テレビ）に出させてもらったり、「（痛快！）明石家電視台」（MBS）でさんまちゃんに怒られたり。俺、ゴールしたらすぐ「探偵！ナイトスクープ」（ABC）のロケ行きたいと思ってるし（笑）。一緒やと思うわ。

──今日本でバラエティ界を盛り上げている後輩芸人たちを見てどう思いますか？

寛平：俺らの時代は親から「悪いことしたら吉本入れるぞ！」て言われてたのに、今は芸人めちゃめちゃ多いやん。ライバル多くて大変やと思うけど、30才前後までコツコツ頑張ってる奴らは売れるよ。ブラックマヨネーズとか、次長課長とかアンタッチャブルとか。俺は若い頃にキャーキャー言われて、ほんますごかってんで。阪急の駅でファン多すぎて電車止まったんやから。また子どもばっかりやったから全然言うこと聞かへん（笑）。そのあと、アメマバッジは売れへんし、いろんなこと失敗して苦労したわ。

──自分の経験をもとに後輩芸人たちにアドバイスはありますか？

寛平：いろいろあると思うけど、悩んでも解決せぇへんと。とりあえず、自分の好きなように手を抜かずに一生懸命やっとったら絶対何かが返ってくると思うから。俺はいつも行動やで、理屈抜き（笑）！

──最後に、お笑いナタリー読者にメッセージをお願いします。

寛平：みんなお笑い芸人応援してくれてありがとう。一度好きになったらファン辞めんといてあげてな、波田陽区とか。みんな頑張ってるから。アースマラソンも応援してくれてほんまありがとう、感謝してます。僕もみんなを勇気づけます。無事に帰るので待っててください！