昨日2月17日、東京・渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールにて行われた「ワタナベお笑いNo.1決定戦2020」決勝戦で、
ワタナベエンターテインメントの中で一番面白い芸人を決める「ワタナベお笑いNo.1決定戦」。毎年若手からベテランまで幅広い芸人が挑戦しており、今年の決勝には
審査方法は、テレビ朝日の加地倫三氏、テレビ東京の佐久間宣行氏、「チコちゃんに叱られる!」(NHK総合)などを担当しているプロデューサー、演出家の小松純也氏、ワタナベエンターテインメント会長・吉田正樹氏の4名それぞれが票を投じる審査員票と得票数の多い順にポイントが付与される客席投票、同じく得票数順にポイントが与えられるAbemaTVの視聴者票を総合するというもの。生でネタを観てもらえるチャンスとあって、審査員たちを目の前にした出場者が「加地さーん!」「佐久間さーん!」などと愛嬌を振りまいてアピールするひと幕もあった。
サンシャイン池崎、我が家、新作のハーモニカを退けAブロックを勝ち抜いたのはGパンパンダ。英語が苦手なのにもかかわらず会社のグローバル化を進める社長と優秀な秘書との滑稽なやり取りを彼ららしくフレッシュに演じ、会場を沸かせる。優勝への期待を絶やさない池崎は「短パン VS Gパンの戦いですから!」とGパンパンダに対抗心をむき出しにしたが、審査員から高評価を得、客席投票と視聴者投票でも共に1位だったGパンパンダの圧勝だった。
同期入社の同僚の強固な絆を軽快な掛け合いで表現したAマッソが制したBブロックでは、自分たちがすでに死んでいるという前提で漫才を繰り広げたリンダカラーも奮闘。ギャグがウケないということは自分たちは幽霊で、観客から見えていないのだから何をしてもいい、という発想からステージ上を自由に動き回って持ち時間を存分に楽しむ。Cブロックは事前の優勝予想で圧倒的な人気を集めていた四千頭身や、ゴリゴリ、ロングロングという個性的なライバルを演技力抜群なはなしょーが圧倒。感想を求められた小松氏が「ほかの“2組”も漫才ちゃんとやっていて……」とコメントすると、四千頭身は「僕らも漫才……あれ?」と戸惑いの表情を見せる。ダメ出しが始まりそうな雰囲気を察し、後藤は「やめてください、もう!」と耳をふさいだ。
最終決戦の前には前回、前々回優勝者の
名前が呼ばれると、はなは信じられないといった表情でしばらくポカンとし、しょうこは天を仰いでこみ上げる思いを押さえきれない。そんな2人をハナコやほかの出場者たちが祝福。しょうこが涙をこらえながら「ハナコさんが優勝したとき……キングオブコントも優勝したじゃないですか……。だからっ……」と語りだすと、Aマッソ加納がキレよく「もうええわ!」とツッコミを入れて大きな笑いを誘った。
終了後、囲み取材に応じたはなしょーは優勝予想が四千頭身に集中していたため気負わずのびのびと臨めたのが勝因だと分析。はなは「コントがすごく好きで、ハナコさんを筆頭に第7世代のコント勢がキングオブコントも含めM-1を超えるくらい盛り上がる世の中にしたい」とコントへの思いを口にし、「まずはワタナベからコントを発展させていって、コント第7世代代表として胸を張っていきたい。……どう思う!?」としょうこにもコメントを求める。これにしょうこは「女芸人だからブスじゃなきゃいけないとか、イケメンをカッコいいって言わなきゃいけないとか、そういうのにとらわれず自分たちの好きなネタをがんばって、無理やりブスに見せることもなく(笑)、ちゃんとかわいく笑いを取れるようにがんばりたい」と新たな時代の開拓を宣言した。
そんな2人は優勝賞金もコントに捧げるつもりだ。しょうこは「去年Wで絶対優勝するつもりだったので、はなはバイトを休みすぎてクビになった。生活に窮しているので、まずはなの生活を整えて、しっかりいいネタを書いてもらいたい」とにっこり。はなも「100万を使ってネタを作る時間を作る! そしていいネタを作る! そしてハナコさんと同じようにキングオブコントで優勝する! こういう生活のために100万を使いたいです」と力強く話して事務所スタッフからもエールを送られていた。
なお大会の様子はAbemaビデオで視聴可能。会場に足を運べなかったファンはチェックしてみては。
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
しょうこ「女芸人だからブスじゃなきゃいけないとか、イケメンをカッコいいって言わなきゃいけないとか、そういうのにとらわれず自分たちの好きなネタをがんばって、無理やりブスに見せることもなく(笑)」/はなしょー初タイトル!コントへ熱い思い https://t.co/kBesfJPBsV