「ドキュメンタル」シーズン2特集|松本人志が追求する「面白い」とは何なのか

Amazonオリジナル作品「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」シーズン2の見放題独占配信がAmazonプライム・ビデオにて開始された。

これは松本人志のもとに集まった10人の芸人による、“密室笑わせ合いサバイバル”。いかに仕掛け、いかに耐えるか、芸人たちのメンタルにスポットを当てる。シーズン1は配信スタートから1週間で、Amazonプライム・ビデオの日本オリジナル作品のうちもっとも多くのストリーム数ともっとも長い視聴時間を記録。多くのお笑いファンを興奮させた。

待望のシーズン2には新たな挑戦者7名と、シーズン1でも活躍した3名、計10名が参加。ルールの改定でよりアグレッシブな戦い方が求められる今回、果たして誰が勝ち残るのか。お笑いナタリーでは本作の見どころを紹介する。

「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」とは?

「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」シーズン2のワンシーン。

松本人志から招待状を受け取った10人の芸人たち。それぞれ参加費として現金100万円を用意し、とある部屋に集結する。そこは34台の監視カメラが設置された、笑いの競技場だ。賞金1000万円と「最も面白い芸人」という称号を懸けて、最後の1人になるまで笑いのバトルを繰り広げる。

ルール

参加者が笑ってしまうと中断ブザーが鳴り、審議に入る。
  • 制限時間6時間で自分以外の9人を笑わせる。
  • 何をしてもOK。小道具の持ち込みも自由。
  • 笑ってしまったらアウト。レッドカードで即退場。イエローカードは警告を受け続行される。
  • 笑顔も「笑った」とみなされる。
  • 中断ブザーが鳴ったあと、競技再開までは一時的に笑ってもよい。

松本人志が語るポイント

松本人志

「贅肉を削ぎ落として、面白いことだけをやれる場所はないか、と探していた」

地上波で放送される豪華なバラエティショーとは異なり、「ドキュメンタル」に台本や演出は一切ない。

「これが一番シンプルで、面白い奴を決めるには適しているのかもしれない。それを確かめる実験でもある」

舞台は観客もスタッフもいない密室。10人の芸人が、自分以外の9人を笑わせるだけの空間だ。

モニターを見つめる松本人志。

「小学校くらいからお笑いのことばっかり考えてきたなれの果て」

「人志松本のすべらない話」「IPPONグランプリ」「絶対に笑ってはいけない」シリーズなど、さまざまな形の笑いを作ってきた松本人志が「意外と誰もやっていない」と思い至ったのがこの“無法地帯”のお笑いサバイバル。現場にいる芸人ですら予測不能な展開から目が離せない。

シーズン1のプレイバック

「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」シーズン1のワンシーン。

参加者は宮川大輔、FUJIWARA藤本、野性爆弾くっきー、東京ダイナマイト・ハチミツ二郎、とろサーモン久保田、トレンディエンジェル斎藤、マテンロウ・アントニー、天竺鼠・川原、ジミー大西、ダイノジ大地。松本人志によって開始のゴングが鳴らされて早々、1人飛ばすのはジミーだった。このボケに乗っかるべきか、関わらず傍観するべきか、揺れる芸人たち。耐え抜けば1000万円を手にできるが、退場となれば持参した100万円はパーだ。この緊張感がよりいっそう笑いを際立たせる。持ち込んだ小道具や衣装で果敢に仕掛ける者、流れに身を任せる者、戦い方はさまざま。退場者が出るたび、次に脱落するのは隣で笑っている芸人か、それとも自分か、という芸人たちの複雑な心境も浮き彫りに。一瞬緩んだ空気はすぐにまた張り詰め、戦いは再開される。

シーズン2の見どころ

ルール改定

シーズン1では、3人が最後まで残り優勝者が決まらなかった。そのため今回はポイント制が導入され、必ず1人の優勝者を出すことが約束されている。松本人志が「アグレッシブに行かない奴は勝てない」と述べるように、笑いを我慢しているだけではいられない、より厳しいシステムでの戦いに注目だ。

全員がシーズン1を鑑賞済み

手探りの中で行われた前作と異なり、今回の挑戦者はルールや空気感をある程度掴んだ上で参戦する。どんな策を練ってきているのか、はたまたあえてノープランで臨むのか。

招待状を渡される宮川大輔。
招待状を渡されるバナナマン日村。
招待状を渡されるダイアン津田。
招待状を渡されるジャングルポケット斉藤。
左からFUJIWARA藤本、ジミー大西。
左から森三中・大島、バイきんぐ小峠。

出演者紹介

FUJIWARA藤本

FUJIWARA藤本

シーズン1ではあと4人のところまで迫った藤本。負けこそしたが、他人のボケを広げていく姿勢を最後まで貫いた。見逃されがちな発言も拾って笑いを増幅させる。

宮川大輔

宮川大輔

2度目の挑戦。シーズン1では自分が笑ってしまう危険を顧みず肛門をさらけ出し、停滞していた場の空気を変えた。今回も地上波のゴールデンとは違った側面を見せてくれそうだ。

ジミー大西

ジミー大西

シーズン1では冒頭から仕掛けていったジミー。攻めが早すぎたと反省していたが、「攻めて攻めて、笑うことなく攻めていきたい」と同じスタイルでリベンジを誓う。

バナナマン日村

バナナマン日村

誰もが「お笑いモンスター」と恐れる芸人。コントの実力者であることはもちろん、顔面1つで爆発的な笑いを起こせることでも知られる。

アンジャッシュ児嶋

アンジャッシュ児嶋

自称「松本人志にハマってる」。イジられやすいキャラクターとあってほかの芸人との絡みがカギを握りそうだ。森三中・大島もいる中で「大島さん?」「児嶋だよ!」は出るのか。

バイきんぐ小峠

バイきんぐ小峠

何を言われても即座に返す反射神経と切れ味鋭いツッコミは松本人志お墨付き。おじいちゃんのようなフォルムもこの密室でじわじわ効いてきそうだ。

森三中・大島

森三中・大島

初の女性チャレンジャー。母になってもなお体を張ることをやめない断固たる態度で優勝を狙う。肉弾戦に期待したい。

ダイアン津田

ダイアン津田

ナニワの刺客・ダイアンからはツッコミの津田が参戦。児嶋と同じくポンコツ扱いされることが多いが、瞬発力とワードセンスも抜群。持ち前のハングリー精神でどこまで残れるか。

平成ノブシコブシ吉村

平成ノブシコブシ吉村

自称・破天荒芸人。ここと決めたら間違っていようとまっすぐに突き進んで行くパワーが持ち味。松本が語る、吉村の「浅はかな笑い」もこの密室では有効か?

ジャングルポケット斉藤

ジャングルポケット斉藤

「大きな声で、元気よく!」がモットー。芸歴は今回の出場者の中で一番浅いが、演劇畑で培った表現力とクドい顔を武器に先輩たちへ立ち向かう。

「ドキュメンタル」シーズン2

Amazonプライム・ビデオ
全5話 毎週水曜配信

出演者

松本人志
FUJIWARA藤本 / 宮川大輔 / ジミー大西 / バナナマン日村 / アンジャッシュ児嶋 / バイきんぐ小峠 / 森三中・大島 / ダイアン津田 / 平成ノブシコブシ吉村 / ジャングルポケット斉藤

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2017年5月26日更新