本日11月10日、
これは「Dr.インクの星空キネマ」「ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス」に続く西野の3作目の絵本。その緻密で繊細なタッチやロマンチックなストーリーは各界から絶賛されており、芸人として異例の3冊目となるが、本人は「3冊描いてるんですよ、いよいよおかしいですよね(笑)。ほんでひな壇座るかって言ったらそりゃ座れないですよね。ここまでひな壇に座らずに来たのは、1つの財産というかどっか針が振り切れてるなと」と大笑いしていた。
さらに今回はこれまでの作品と違い、タモリによる原案が下敷きになっている。ストーリーは宇宙帝国に住む少年・カンパネラと、はるか下の地上にある深い森に住む少女の淡い恋物語だ。西野は「1冊目の絵本を描いてる途中でタモリさんから、お話をいただきました。でもその時点で2冊目の案もできてたので、その後でいいですかと。だからやっとなんですよ。早くタモリさんに渡したくて。ようやく肩の荷が下りた感じありますね」と安堵。「だから今までの2冊とは描いてるときの気持ちが全然ちがいました。今まではどんだけ延びようと遅れようと良かったんですけど」と責任感を感じながらの制作だったという。
「1回タモリさんにアイデアを持っていったときに『オチは素晴らしい、この終わらせ方は間違いない。ただ、1個だけ、西野、お前戦争って何で起こるか考えたことあるか?』って言われたんです。もちろん僕はそんな大きいテーマは考えたことがないですから、『ないです』って言ったら、『あのな西野、好きって気持ちがあるから人を攻撃したり妬んだりそういうことをするんだよ。そんな感情が一切なければ、親が殺されても殺した人になんの恨みも抱かない、好きという感情にはデメリットもあるんだよ。ここにはきちんと触れましょう』ということを言い出したんです。その話を聞いたときになんてこと言うんだと思いました」と秘話を告白。「自分の中のルールとしては、好きって楽しいものなんですよ。まさか、まずタモリさんの口から好きってワードが出ると思ってなくて、ロマンチックなこと言うなと思って蓋開けてみたらすごい話で。でもそれは知っておかなきゃいけない。深いなと思いましたね」と西野自身この作品を通じて大きく成長させられた様子だった。
最後に読者に「説教くさいのは嫌なので、入口は絵がすごいとか、ハッピーエンドで良かったなっていうくらいでいいです。とにかく手元に持ってくれてさえいたら、もうちょっと時間が経ったときにそういうことねって思う日が絶対来ると思うので、手元に置いておいてね」とメッセージ。来週11月18日(日)14時からは、東京・福家書店新宿サブナード店にてサイン会も行われるので、詳しくは福家書店オフィシャルサイトで確認を。
キングコングのほかの記事
タグ
リンク
- books FUKUYA___福家書店
- キングコング OFFICIAL HOMEPAGE
- 株式会社 幻冬舎
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
遠藤敏文 @endoh
「タモリ学」お笑いナタリーのこの記事も出典に盛り込まれるというきめ細かさでした(笑)。ありがとうございます。 http://t.co/IQLlOTOp0F