AB蔵もいっぱい、RGが芸人たちとKATZEで熱狂

昨日4月6日、新宿・ルミネtheよしもとにて、イベントライブ「『主（あるじ）』～RGが思いついたコーナーをやらされるイベント～」が行われた。

これは、レイザーラモンRGが館の主となって、捕らえた芸人たちに無理矢理さまざまな企画を遂行させるというライブ。開演前の会場では、RGのキャラでおなじみの市川AB蔵が何人も会場をうろうろしながら、「イヨ～オッ」と甲高い雄叫びをあげているという不可思議な光景が繰り広げられた。

幕が開くと舞台上の柵の中には、ハリガネロック・ユウキロック、2丁拳銃、野性爆弾、ダイノジ、アップ・ダウン、山本吉貴が。そしてそこに王様の格好をしたRGが「どうも～、90年代に驚愕のカバーをした王様で～す」と現れた。

最初のコーナーは「RGと好きなバンドを語る会」。RGがチョイスしたのは、1980年代に活躍したバンド・KATZEだった。ユウキロック、ダイノジ、野性爆弾・川島は彼らを知っているということで一旦解放。観客も2、3人しか知らないという状況で、RGが「盛り上げろ」という命令を下した。最初は「無理やろ」と言っていた芸人たちだったが、曲、メンバー、PV、逸話などを紹介していくうちに段々とテンションがアップ。「ドラムはデビューしたての天山広吉に似ていた」「TOKIOの城島茂がファンだった」などの細かい情報が次々と飛び出した。いよいよKATZEの映像が紹介されると、それまでポカンとしていた観客たちも「なるほど」と大盛り上がり。最後はRGがボーカル、川島が伴奏とコーラスを担当して、アカペラで名曲「LOVE IS HERE」を歌うと、大きな拍手が沸き起こった。

しかし、「まだまだ盛り上がってない」と怒るRGはさらなるコーナー「RGと映画を短い言葉で語る会」を開催。「グーニーズ」は「シンディ・ローパーが主題歌」、「グレムリン」は「電子レンジの機能が弱い」など、細かすぎるネタの争いとなり、「ヤバイ、楽しくなってきた」と全員ノリノリだった。

次は「RGが考えたクイズに答えてもらう会」で「クイズしあつ野郎」と題したコーナーを実施。そこで、グランジ、ロシアンモンキー、マキシマムパーパーサムつよし、ものいい、ギンナナら、しあつ野郎の同期や縁のあるメンバーがRGに招集された。

集められたメンバーは、しあつのありとあらゆる逸話からクイズを出題。「一番最初にコンビを組んだ時のコンビ名は、何野郎？」「毎月買っている彼らしくない雑誌は？」「素足にクロックスでおなじみの彼の、お気に入りの色は？」など、マニアックな問題ばかりが飛び出した。しかしこれまで以上にコーナーは白熱。ユウキロックがふと「なんでか熱くなってる」と言うと、山本は「（これまでのコーナーと違って）答えがあるからだと思います！」と推理した。しあつの常人ならぬエピソードに、観客も終始大爆笑。予定されていた問題が終了してもなお、次々と問題が作り出されていた。

最後は「当てる気ないやろクイズ」という謎のコーナー。早押しボタンが1つしかないため各々違った楽器を持ち、ルールは、1問に付き1分の制限時間で、クイズに正解すると5ポイント、間違えると残りの秒数をポイントとしてもらうことができる。全員「何これ？」と動揺するが、徐々に慣れてくるとミニコントがスタート。先輩芸人・はりけ～んず新井をネタにしながら、最後の大オチではRGが自らのフリを忘れてしまうという痛恨のミスが発生した。そのあおりをくらって最下位となったアップ・ダウン阿部は、1人で「新井さんあるある」を歌うハメに。石井明美の「CHA-CHA-CHA」にのせて、「新井さんの上の服は～緑のジャージを着用しがち～」と歌い上げた阿部は、「尺がこんなに長いとは。お客さんを待たせるのが辛い。RG心臓強いね！」と改めてRGの凄さを実感した様子だった。

そこでやっとRGは「よく頑張った！ 感動した！」と芸人たちを賞賛し、彼らを解放。皆「KATZEのコーナーが懐かしい」と2時間たっぷりとライブを楽しんだ様子で帰って行った。しかし、そこにはまだRGの罠が。RGは、クイズで使用したポイントのステッカーに「あるある早く言いたいウィルス」を仕込んだのだという。エンディングのVTRにはウィルスに苦しむ芸人たちの姿があった。RGの策略により、彼らは今後もまたこのライブに集合することになりそうだ。じわじわと人気を高めているRGの真骨頂ライブが観たい人は次回開催を期待しよう。