お笑いナタリー

伝説のライブ「ルミネtheキュートン」レポート

8

12月5日、新宿ルミネtheよしもとにてライブ「ルミネtheキュートン」が開催された。約500人収容の会場には、立ち見の客もびっしり。7年前には本人たちですら想像できなかった大歓声のキュートンライブとなった。

このライブは2010年3月3日にDVDになる予定。どこまでDVDに収録できるのかすら怪しいその模様の一部をレポートする。

この日のルミネの雰囲気は、「気分を害する可能性があります」、「クレームは受け付けません」などの事前注意にも関わらず、あくまで温かかった。記念すべき今回のライブテーマは「海苔」。舞台にも客席にもあるこの海苔が、後半重要な役割を果たすことに。

最初のネタは、キュートンファンにはおなじみの三文芝居で、テーマは“政権交代”。毎度お金がなく困っている町娘の鬼奴のもとに、アホマイルド扮する悪代官と手下がやってくる。ヒーロー・キートン扮するのは世界が注目するあの人。客席を巻き込んでの大活劇を繰り広げた。

続いてはキュートンの6人漫才。アホマイルド坂本の仕切りでスタートした普通の自己紹介漫才と思ったのもつかの間、5人が次々と下ネタを交えてボケていく。しんじと鬼奴のアクセントで、観る者を飽きさせない漫才を展開。

くまだの見せ場は「ボリショボイ大サーカス」。サーカス団員のくまだは、得意の小道具を駆使した“ショボイ芸”を次々と披露した。鬼奴とアホマイルド高橋は、自作のVTRコメントを交えた「鬼奴&クニに乾杯!」コーナーでそれぞれの芸を上演。鬼奴はディナーショーさながらの雰囲気で自慢の歌を披露。高橋は、サイレントショートコントをメンバーとともに上演。見事なまでに完成されたネタで、キュートンライブに初めて来た観客たちをも唸らせた。増谷キートンは、しもべを引き連れ重々しく登場。「キワモノ演芸」でも披露した“ミサ”をライトと音響で豪華に演出した。

おなじみの「ゲロネタショー」では、テレビのアンテナには引っかからないが芸人が自信を持っているネタ“ゲロネタ”を、22本も大盤振る舞い。アホマイルド坂本の見事なフォローに支えられる中、メンバー以外の芸人たちも多数出演し体を張ったネタを見せた。

ネタの合間には、Bコースハブ、チャド・マレーン加藤、どりあんず堤などがキュートンに負けじと強烈なネタを用意。さらにNSC東京4期生のホープと言われていた(英)タナカが久々にネタを披露し、ライブに“キュートン”色を添えた。

そして今回のライブで一番観客が期待していた“ポージング”はロングバージョンで披露。これまでのキュートンライブではあり得なかった割れんばかりの大歓声で、会場の熱気も最高潮に膨れ上がった。

ラストのコントではアホマイルド坂本があるテーマパークに迷い込む。そこで起こる事件に、坂本のみならず観客も巻き込まれ大騒動に発展。飛び道具まで登場し、会場は歓声と悲鳴が入り乱れた。

ライブ終了後には、おまけのしんじ単独ライブまで行われたキュートンフルコース。日常とはかけ離れた下ネタと狂気の世界にもかかわらず、観客たちは終演後にも笑いが止まらない様子だった。

7年間やりたいことをやり続け、面白いと思うことをやり続け、気がつくと世間の受け皿ができていたキュートン。このブレイクがあろうとなかろうと変わらないそのストイックな姿勢が共感を集めたのだろうか。

チケットが即日完売だっただけに、見逃した人にはDVDの購入をオススメする。詳細は後日、よしもとアール・アンドシーのオフィシャルサイトにて発表される予定だ。なお、2010年2月14日の「なんばグランドキュートン」のライブチケット一般発売は12月12日。2010年2月3日に新宿ロフトプラスワンで開催される「キュートンVSハリウッドザコシショウ軍団」のチケットはすでに完売している。

お笑いナタリーをフォロー