古坂大魔王が単独ライブで児嶋ガチイジり＆柴田ツッコミ試練

来年1月30日（金）の東京・恵比寿エコー劇場を皮切りに、地元の青森、宮城の仙台で単独ライブ「『本気』と書いて『ぽんけ』」を開催する古坂大魔王が、今回のライブについて意気込みを語った。

2010年に10年ぶりとなる単独ライブを行って以来、精力的にネタに取り組んでいる古坂。その後単独ライブは毎回完売となり、古坂の濃く、しつこいネタの虜になる人は増え続けている。

今回は念願だった地元での開催も決まり、「青森は絶対やりたかった。濃いライブを1回見せとかないと。青森の人って意外と濃いんですよ。何を言ってるかわかんないだけで（笑）」と大はりきり。仙台へは東MAXが主催する無料のチャリティライブに出演するため訪れたことがあるそうで、「仙台の方々がすごくお笑いに飢えている印象でした。今回のライブの中では一番理想的な会場なので楽しみ」と語った。

いずれの公演も、ここ数年で3回行った単独ライブの中からセレクトしたネタを披露する予定。「下手すると東京より濃いライブになります（笑）。粉状のセンブリ茶くらい」と心配しつつも、「ただ内容を少し変えるので、全公演観ていただいても楽しめる」と太鼓判を押している。

一方の東京はオール新ネタで2日間公演。オープニングアクトは、古坂ファンの中でも人気の高いテクノポップアーティストキャラ・ピコ太郎が務める。古坂は「歌ネタ王決定戦」の予選で、観客はもとより、芸人たちにピコ太郎がウケていたことに手応えを感じたとのこと。「あの見た目に対して、音楽はプロフェッショナルですからね、クオリティは高いです（笑）。今回ピコ太郎がかなり長くなるかも……。いつかはオーケストラでやりたい」と語っており、ピコ太郎の今後の活躍も見逃せない。

また、東京公演にはゲストに、長い付き合いのアンジャッシュ児嶋とアンタッチャブル柴田が登場。「児嶋イジりは僕とX-GUNの西尾さんが、20年くらい前に始めたことなので、自信があります。その自負があるので、『児嶋イジりはこうするんだ！』というのを見せたいなと。ガチイジりをやってみようと思ってます」とほくそ笑む。

柴田に関しては「まだ考え中ですが、僕がボケたら必ず4つツッコませるとか、何も用意せずにフリートークではない漫才ができるものなのかやってみたいなとか。あいつだったらできると思うんですよ。柴田の限界が見たい」とプロデューサー目線。「あいつ、2個目からのツッコミからが面白いんです。1個目はスピード」と頭を巡らせた。

自由奔放なイメージのある古坂だが、3回単独ライブを重ねたことにより、これらの構想についてまとめて、「あまり実験的になるのはよくないと。ピンになって最初の単独はほんと好き勝手やったんですけど、もうちょっときちんとわかりやすく」と慎重な面も。「『赤』を『赤』って言うんじゃなくて、『白でも青でもない黄色でもないもの』って言えるくらいにはしたい。前までは『何色でもない』っていう感じでやっていたので」と成長した顔をのぞかせる。

「お笑いはやっぱりあんまり考えさせちゃいけないかなって。『THE MANZAI 2014』で博多華丸・大吉が優勝して、やっぱりって」とお笑いの動向にも目を向けた古坂。それでも「安牌は狙っていかないんで、100対0とは言わないですが、20対80で20は確実に笑ってもらえるものを作るのが目標。ライブ内で使う音楽は全部自分で作りますし、できることはやってこそのお笑いライブです」と気合十分の様子だった。

東京公演は1月30日（金）と31日（土）に恵比寿エコー劇場、青森公演は2月8日（日）にQuarter、仙台公演は2月14日（土）に仙台RENSAで開催。チケットは明日12月20日から一般発売が開始される。単独ライブでしか味わうことができない、お笑い界最強のしつこさをぜひ生で味わってみよう。