昨日12月18日に東京・松竹芸能 新宿角座で、
オープニングに登場したのはなすなかにしと座敷ボウラーの2組。いつもは満席でないにも関わらず、ぎゅうぎゅう詰めとなった会場を見て、なすなかにし那須は「僕の誕生日が近いからですよ」とボケてみせ、相方の中西は「普段どこにおんねん!?」と吠えて観客を笑わせる。
するとどこからともなく、「このまま始まると思うなよ!」とヒカリゴケ片山の声。同時に客席後方の狭い調光室内で無理矢理スポットライトを浴びたヒカリゴケ2人の姿が。B'zの「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」のイントロにのせて片山は、「結構盛り上がってて不思議な気持でもある……。結成11年、いろんな舞台があった。辛い仕事、楽しい仕事。いつだって真剣に、真面目に……」と口上を述べているとイントロが終わりかけたため、途中で「行くぜ!」とダッシュ。歌詞のスタートと同時に2人が客席に姿を現した。
これはこれまで同ライブで行っていた片山の企画。初めて一緒に参加した国沢は「やってみると楽しい」と大満足の表情を見せる。しかしなすなかにしは「登場が間に合ってない」「口上が途中やったからちゃんと言って」と再チャレンジを要求。同じようにイントロで調光室に戻り、再度舞台に登場と、計3回のイントロダッシュで会場を大いに盛り上げた。
コーナーでは、「ヒカリゴケのすべてを讃えて終わろう」と国沢のやり残したことを解決。まずは憧れていてた那須のツッコミを声から真似して、中西を相手になすなかにしの漫才を披露する。続いては「麻婆」を「あさばばあ」と読んでしまうほど学がないためできなかった、「カッコよくクイズに正解したい」という夢をみんなで叶えることに。そこで国沢にだけ正解の書かれたプリントを用意しクイズ大会を開催。ところが1問目に6問目の答えを言ったり漢字が読めなかったりと、「プリントが苦手」という国沢を正解させるのは至難の技だった。
続いて、片山と国沢どちらがヒカリゴケの活動に貢献したかを競うエピソード対決を実施。片山については、ほかの2組から「実は天然」「酒癖が悪い」「先輩に失礼」などのエピソードが続々飛び出す。しかし国沢にはそれを上回る天然エピソードが大量噴出。「電車で『こんなにたくさん人がいるのに知らない人ばっかり』って言ってた」「『ピザに乗ってるこの緑のバジルって何ですか?』と聞かれた」「『メッキがはがれた』のことを『金属が取れた』と言っていた」など、インパクト抜群の内容で、国沢が有終の美を飾る。
最後は、これで見納めとなるヒカリゴケの漫才。冒頭から「スベったら死にます」という前置きで自由にボケる片山に、国沢が呆れながらツッコむ。「見送り」ネタから繰り出される「バーニングブロー」の手応えに、片山は「久しぶりだけどウケたね」と会心の笑み。それでも反応が鈍ると「解散する人間がスベったらどこで取り返したらいいんだ!」と脅し文句も。しかし「ダメージダメージフライアウェイ!」ですべて解決。最後は国沢のツッコミで、ヒカリゴケのラスト漫才を締めくくった。
エンディングにはヒカリゴケの最後を見届けに来た多くの芸人たちも舞台に登場。各自がエピソードを語る中、急に駆け出し舞台を去った片山は再度調光室に駆け込み、サプライズのイントロダッシュを相方にプレゼントしたが、国沢は「何のサプライズなんですか?」と笑っていた。最後に「本当にたくさんのお客さんに集まっていただき、みなさんに仲よくしてもらってがんばれたことを誇り思って、イラストをやっていきます。相方は残りますので、応援よろしくお願します」と国沢が挨拶。「ヒカリゴケ、お疲れ様でした」という芸人たちの声援とともに、会場からも大きな拍手が長く続く。
締めの言葉は、憧れのなすなかにしの漫才の締めゼリフ「それでは、また」。国沢はうまく締めの言葉に持っていこうと奮闘するも、後半ろれつが回らなくなり、「それでは、また」もグダグダに。「へたくそやな(笑)」となすなかにしにツッコまれ、笑いとすすり泣きが聞こえる中、幕が閉じた。
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