マキタスポーツ“パクリ”問題の論考入念、サイン会は変装

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マキタスポーツの著書「すべてのJ-POPはパクリである~現代ポップス論考」(扶桑社)の発売記念サイン会が昨日2月8日に東京・リブロ池袋本店にて行われた。

「すべてのJ-POPはパクリである~現代ポップス論考」の発売記念サイン会に登場したマキタスポーツ。

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時事ネタを絡めた特徴的な変装でファンの前に姿を見せるマキタスポーツ。

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ファンと握手を交わすマキタスポーツ。

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音楽評論本であると同時に「オリジナリティとは何か」を考えさせる批評書ともなっている本書。最終的にはタイトルにある「すべてのJ-POPはパクリである」という結論にたどり着く。サイン会を前に記者取材に応じたマキタは「長らく歌謡曲やJ-POPの研究をしてきた1つの成果。『作詞作曲モノマネ』の作り方も詳らかにしている。今は自己表現に欲目が出る時代。この本を読めば、ゴーストに頼らず自分の力で表現できる」と本書について時事ネタを絡めて紹介した。

特徴的なタイトルについて「一番“遠くに届く”本にしたかった。作詞作曲モノマネ講座、みたいなことを言ってもね」とその狙いを語るマキタ。“パクリ”に関しては「パクリ自体を否定してはいない。パクリから入ればオリジナリティが出せる。パクリだから悪いのではなく、この曲とこの曲はなぜ似ているのか、どちらのほうが芸があるのか、ということに興味がある」と自身のスタンスを入念に説明する。

お笑いにおけるパクリについて尋ねられると「三段オチやどう外すか、といったセオリーがお笑いには大事。それを踏まえた上で、自分らしさを出せるかどうか」と持論を展開。「もしも自分がパクられる立場になれば、僕の作った法則が普遍的だということだから、名誉になる」と話す一方、同じ音楽ネタを得意とするほかの芸人については「邪魔でしょうがない!」とライバル意識をあらわにして取材陣の笑いを誘った。

本名の槙田雄司名義ではすでに著作を発表しているが、マキタスポーツ名義では初となる1冊。「マキタスポーツのマキタスポーツたる所以、マキタスポーツの基礎となるものを包み隠さず書いた。マジックの種明かしのようだが、音楽のマジックはその先にアメージングな驚きがあると思ってる」と、その思いを訥々と述べた。「すべてのJ-POPはパクリである~現代ポップス論考」は先月1月発売。

すべてのJ-POPはパクリである~現代ポップス論考

第1章 ヒット曲の法則
ヒット曲を生み出す時代背景 / カノン進行は一発屋を生む? ほか
第2章 なぜCDが売れなくなったのか?
ファッション化する音楽 / AKB48の曲がヒットする2つの理由 / ももクロのジャンクさは確信犯 / ジャニーズという「ジャンルのすごさ」 / ビジュアル系をビジュアル系たらしめる3要素 ほか
第3章 モノマネから発するオリジナリティー
作詞作曲モノマネはオリジナルなものを生み出す / オリジネイタータイプとフォロワータイプ ほか
第4章 日本のポップスはすべてノベルティー・ソングだ
アーティストの非常に「柔らかい部分」 / 「ノベルティー・ソング」とは何か / 「人格/規格」という見立てでアーティストの秘密がわかる / パクリ論争などバカバカしい ほか

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マキタスポーツ/小説『雌伏三十年』文藝春秋社より発売中 @makitasports

結構丁寧にまとめてくれてる RT @owarai_natalie: マキタスポーツ“パクリ”問題の論考入念、サイン会は変装 http://t.co/oa7SXAeHBN

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