音楽ナタリー PowerPush - INFINITE F
年下3人組のもぎたてフレッシュインタビュー
INFINITEのソンヨル、エル、ソンジョンがグループ内ユニット・INFINITE Fを結成した。そんな彼らが韓国に先駆け日本でリリースしたのが、キュートなラブソング集であるシングル「恋のサイン」。今回のナタリーPower Pushでは、この「恋のサイン」の話題はもちろん、3人での活動、そして12月24日に発売する布袋寅泰の書き下ろし曲「Dilemma」のことも話してもらった。
取材・文 / 宮崎敬太 撮影 / 佐藤類 通訳 / 朴美淑
ネガティブな冥王星からポジティブなINFINITE Fへ
──INFINITE Fが結成された経緯を教えてください。
エル もともとはINFINITEのコンサート内の企画だったんですよ。3人で歌ったり、カバーダンスを披露したりするっていう。それがINSPIRIT(ファン)の皆さんにすごく好評で。「3人でデビューしてほしい」という声が高まってきたんで、ようやくINFINITE Fとしてやらせてもらえることになったんです。
ソンヨル 最初僕らはINFINITE Fって名前じゃなくて、エルの本名、キム・ミョンスの“ミョン”、ソンジョンとソンヨルの“ソン”から“ミョンワンソン(冥王星)”と呼ばれてたんです。でも僕らはその呼び名が嫌で。
──なぜですか?
ソンヨル だって冥王星は太陽系から外されちゃったでしょ(笑)。ネガティブなイメージだなって。
ソンジョン それで事務所に「変えてほしい」ってお願いして、INFINITE Fというグループ名になったんです。
──INFINITE Fの“F”にはどんな意味があるんですか?
ソンヨル “Flower”、“Fairy”、“Family”、“Fine”……。いろんな意味があります。全部ポジティブでしょ(笑)。
エル ちなみに“Fairy”(妖精)はINSPIRITのこと。僕らに手紙とかでいろんな励ましの声を届けてくれるから。妖精のささやき、みたいな(笑)。
3人で活動する意外な利点
──皆さんはINFINITEの中でも、年下チームですよね? ソンギュさんたちのいない活動というのはどんな感じですか?
エル 待ち時間が短い(笑)。
ソンジョン 7人もいると、メイクとか食事とかにけっこう時間がかかるんですよ(笑)。でも、やっぱりソンギュさんたちがいないステージではプレッシャーは感じますね。
エル 確かにステージでの責任感は増しますけど、そこは自分たちが努力すればいいのかなって思ってます。3人でも7人に引けを取らないパフォーマンスを見せたい。
ソンヨル むしろ僕は歌やダンスのパートが増えるっていうのがうれしい。僕ら1人ひとりの歌をしっかり聴いてもらえる。つまり見せ場が多いってことだから、そのぶんやる気が出ます。がんばって僕たちでしかできない表現をしたいですね。
エル そうですね。INFINITEとしてステージに立つのとはまた違った面白さがある。
──INFINITEと違う面白さというのは?
ソンヨル 例えば、INFINITEでのエルくんはクールな感じというか、ちょっと重みのあるキャラクターなんですよ。でもINFINITE Fではもっと少年のような、活発でかわいらしい感じで。そういう今まで見せられなかった自分のたちの一面を出せるのはすごく新鮮ですね。
3人本来の姿が投影された「恋のサイン」
──「恋のサイン」はどんな曲ですか?
ソンヨル 僕ら本来のイメージが反映された曲ですね。
エル そうそう。若者らしさだったり、明るいところだったり。INIFINITE Fのデビュー曲なので、かなり僕ら自身のキャラクターが反映された曲になったと思います。
──サウンドはすごくポップですよね。
ソンジョン うん。清涼感があるというか、健康的というか。PVもそんなイメージで作られたんですよ。
──草原で遊んだり、熱気球に乗ったり、少年のみずみずしさを感じさせる映像でした。
ソンヨル 実はPV撮影は大変だったんですよ。熱気球に乗ることは事前に聞かされてたんですけど、僕らは勝手にセットの熱気球を使うと思ってたんです。そしたら草原に本物が用意してあって(笑)。
ソンジョン 1~2メートルくらいしか浮かせてないんですが、けっこう怖かった。
ソンヨル 熱気球って制御するのがすごく難しいんです。放っておくとどんどん浮いていっちゃうから、実は僕らが乗ってる気球の下でマネージャーさんとかスタッフの皆さんがしっかり支えてくれてるんです。それでも浮力がすごく強くて、実際はみんな飛ばされそうになっていたという。
──皆さんはライブでINSPIRITたちから“恋のサイン”を送られてるんじゃないですか?
ソンジョン あはは(笑)。でも実際にライブでINSPIRITたちと目が合うと、「僕らのことを愛してくれているんだ」と感じますね。
ソンヨル 僕たちのことを好きでいてくれれば、歓声をあげてなくたって僕らは“恋のサイン”を必ず受け取ります。
エル うん。わざわざ僕らに会うために会場に足を運んでくれた人たちと、同じ空間にいられることは本当に幸せです。そういう人たちと一体になってコンサートを作り上げていくのは本当に素晴らしいことですよ。
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- INFINITE F デビューシングル「恋のサイン」 / 2014年11月19日発売 / Delicious Deli Records
- 初回限定盤A [CD+DVD+ブックレット] 2100円 / UICV-9073
- 初回限定盤B [CD+ブックレット] 2800円 / UICV-9059
- 通常盤初回プレス盤 [CD+ブックレット] 1650円 / UICV-9075
CD収録曲
- 恋のサイン
- 君が好きだよ
- My Girl(Japanese Version)
初回限定盤A DVD収録内容
- 恋のサイン Music Video
- 恋のサイン Special Features
- INFINITE ニューシングル「Dilemma」 / 2014年12月24日発売 / Delicious Deli Records
- 初回限定盤 [CD+DVD] 2100円 / UICV-9084
- 通常盤[CD] 1650円 / UICV-9085
CD収録曲
- Dilemma
- Back(Japanese Version)
- Diamond(Japanese Version)
初回限定盤A DVD収録内容
- Dilemma Music Video
- Dilemma Making
INFINITE F(インフィニットエフ)
INFINITEのソンヨル、エル、ソンジョンによるユニット。2014年11月19日に日本先行でデビューシングル「恋のサイン」を発表した。ジャケットはマンガ家の東村アキコが3人を描き下ろしたもの。
INFINITE(インフィニット)
ソンギュ、ドンウ、ウヒョン、ホヤ、ソンヨル、エル、ソンジョンの7人からなる韓国のボーイズグループ。2010年6月にリリースされたミニアルバム「FIRST INVASION」で韓国デビューを果たした。同作に収録されている「また戻ってきて」のビデオクリップで見せた正確なダンスが“シンクロ率99.9%”と話題に。日本では2011年11月にシングル「BTD」を発表。翌2012年には「SUMMER SONIC 2012」へも出演している。さらに同年10月から11月にかけてアリーナツアー「INFINITE 2012 ARENA TOUR in JAPAN [SECOND INVASION] EVOLUTION PLUS」も実施。2014年12月24日には、布袋寅泰書き下ろしの表題曲を含むシングル「Dilemma」を発表する。