音楽ナタリー Power Push - CHEERZ

「CHEERZ」ランキング上位入賞記念インタビュー Vol.05 私たちアイドル活動に全力です!

成長過程を見て感動できるのはフラップの醍醐味

──横山さんはフラップの2期生として2013年に加入しました。それまでは何かアイドルとして活動してたんでしょうか?

横山未蘭(フラップガールズスクール)

横山 いや、普通の高校生でした。でも、もともとアイドルが大好きで、いっぱい元気とか笑顔を彼女たちからもらってきたので、私もやってみたいなと思ってました。それで高校に入ってダンスを始めてから踊ることの楽しさを知って、自分ももっといろんなステージでたくさんの人に笑顔を届けていきたいなって思ってオーディションを受けました。

──フラップが最初のオーディションだったんですか?

横山 フラップは2つ目でした。受ける前にその頃のフラップの動画を観てたんですけど、楽曲と振りが私の中でドストライクで。「ここに入りたい!」って思ったので応募しました。

──まだグループとしても黎明期でしたよね。フラップはレッスンをファンに公開してますけど、観に行ったりしたんでしょうか?

横山 観に行くことはなかったんですけど、そういうことをやってるのは調べて知ってました。そういう試みも含めて面白そうだなと。

──黒澤直也プロデューサーはレッスン中に鬼のように怒るじゃないですか。加入してみてビックリしたんじゃないかなと。

横山 まったく予想してなかったので驚きました(笑)。そもそもアイドルのレッスンってどんなものなんだろうっていうのも全然わからなかったので、自分が実際に入ってみてわかることも多くて。

──しかもその状況をすべてお客さんに見せるという。怒られているところもすべて見てもらうって、なかなかツラい状況だと思うんですが。

横山 加入して最初の頃は黒澤先生にすごく怒られて。それをお客さんに観られてるっていう状況も嫌でした。それが毎回当たり前のように続いて、ずっと思うようにいかないことばかりで、このままじゃダメだなって思うようになったんです。

──キラキラした世界って感じでもないですよね。

横山 そうですね。思ったよりも厳しい世界だということがわかりました。入った頃は1期生に追い付かなきゃって、自分が足を引っ張ったらダメだって、そんなことを考えながら周りも見えなくなって、余裕もなくなっていって。

──だんだんと追いつめられていってしまったと。

横山 思い描いていた世界とはまったく違ってたので、困惑の日々でした。でもレッスンを公開してるからこそいいこともあって。例えば新曲のレッスンのときは私たちも曲を聴くところから始めるんですけど、お客さんももちろん初めてなわけですよ。そこから振り入れが始まり、パートを分けていってだんだんと完成に近付いていくんです。その過程をすべて観てもらっているので、私たちが苦労したところとかをすべてわかったうえで初披露を終えると「がんばったね」とうれしい言葉をかけてくださる方が多くて。私たちが成長した姿を見て感動を与えられるのはフラップならではの醍醐味なんじゃないかと思います。

ようやく“戦えるグループ”になった

──横山さんは坂木さんとは対照的なタイプですね。

横山 でも私、真面目なのが嫌なんですよ。自分のことを真面目でつまらないなって思ってて。

──自分の殻を破っていきたいと?

横山 そうですね。実際、すごく人見知りだし、いつも1人でいるし。友達もそんなに多くはないです。

坂木 まあゼロよりはマシですよ。しかもかわいくてふわふわしてますもん(笑)。

──ひがまないでください(笑)。

横山 あはははは(笑)。でも最近はライブでも煽りをしたり、自分にしかできないような盛り上げ方をやってみたりしてます。私、サブリーダーをやっているので、お姉さん的な存在というか、リーダーを支えつつ引っ張っていくようなキャラでいきたいなと思って。

──このままの見た目だとそんなに激しいパフォーマンスをやるようには見えないんですけど、ライブではどんな感じなんでしょうか?

横山未蘭(フラップガールズスクール)

横山 以前は「かわいいね」って言われることが多かったのでそういうパフォーマンスだったんだと思うんですけど、最近は「カッコいい」って言ってくださる方が多いです。だからもっとカッコよさに磨きをかけつつ、違った一面も見せられるようなパフォーマンスをしていきたいですね。

──ここまでの活動を振り返ってみていかがですか?

横山 本当に大変なことばかりで厳しい世界だなって思いますし、いくつも壁があってその都度くじけそうになるんですけど、本当にファンの皆さんが温かくて。皆さんと出会えたことに感謝ですし、応援していただけていることがすごくうれしいです。

──今年4月より5人体制になりました。5人のフラップはどうですか?

横山 最近では自分自身がグループを作っていかなきゃいけないんだっていう意識が芽生えてきて。5人となると1人ひとりの役割が重要になってくるので、もっと個々の力を磨いていきたいなと思ってます。でも今のバランスはよくて、これでようやくいろんなところに打って出ることができる“戦えるグループ”になったんじゃないかなって。

武道館を想定してバミリを8番まで用意してる

──最後に今後の目標を教えてください。

坂木 メチャハイとしては日本武道館でのライブを目標にしてます。個人的には次回のシングルでセンターを務めるので、3万枚売って、テレビでブレイクして、今まで自分のことを見向きもしてこなかった地元のヤツらを見返します。

──それが原動力なんですね。

坂木ひとみ(青山☆聖ハチャメチャハイスクール)

坂木 中学のときに私のことをいじめてたヤツから電話が来たらうれしいですよね。「すごいね! 友達になろう!」とか言ってきても「うっせーバカ!」って言って切ります(笑)。今にして思えば、なんで3年間続けてこれたのかって、おそらく見返したいパワーが溜まってるからなんですよ。悔しさとか。

──グループとして結果を出すことが個人としての目標でもあると。

坂木 そうですね。あとはアイドルができない歳になったらバンド組みます。おばちゃんになったらね。メチャハイで売れたらなんでもやっていいって言われてるのでさっさと売れます。

横山 私たちもグループとして日本武道館でライブすることを目標にしてます。いつもレッスンのとき使っているバミリのプレートは武道館を想定して8番まで作ってもらってあるんですよ。なので絶対にその大きさのステージに立つんだって気持ちでやってます。個人的にはパフォーマンスで感動してもらえるようなアイドルになりたいって思ってます。じゃないと生き残っていけないと思うんですよ。

──それくらいの強い思いで今後もがんばっていくということですね。

横山 はい。あとはお天気お姉さんをやってみたいです(笑)。

坂木 もー、かわいいー。じゃあ私も「ヒルナンデス!」出たい。ニート代表で。

アイドル応援アプリ「CHEERZ」

「CHEERZ」はアイドルが投稿した写真に対して「CHEER=応援」することでランキングが変動するアプリ。順位によってさまざまな特典が参加アイドルに与えられる。現在参加アイドルは400人以上で、今後も続々と増える予定。

青山☆聖ハチャメチャハイスクール
(アオヤマセントハチャメチャハイスクール)

今村美咲、咲山しほ、菜田彩佳、坂木ひとみ、奈良井夢、星園まりん、水原汐莉の7人からなるアイドルユニット。“宇宙一ハチャメチャなグループ”をコンセプトに2012年8月より活動を開始し、圧倒的なサウンドとライブパフォーマンスで精力的にライブを実施し、2014年には東京・赤坂BLITZでの単独公演を成功させる。2014年3月には4thシングル「STARTING OVER」をリリースしオリコンシングル週間ランキング7位を獲得。2015年4月にはグループ最大規模のワンマンライブを東京・Zepp Tokyoで開催。EMI Recordsよりメジャーデビューが決定し、同年6月にメジャーデビューシングル「NEVER MIND」を発表した。

フラップガールズスクール

青山玲奈、横山未蘭、道江幸子、佐藤優香、坂本マリアの5人からなるアイドルユニット。2012年に結成し、すべてのレッスンをファンに公開するというコンセプトで活動を始める。2014年1月に1stシングル「つぼみ」をリリースし、以降もシングル作品として「面舵イッパイ!」「羽ばたけ翼」を発表。2015年8月には新曲「サマーデイズDANCE」を発売した。