コミックナタリー PowerPush - 週刊漫画TIMES
「日本初の週刊マンガ誌」の最前線はいま読んでおきたい仕事マンガの宝庫!
週刊漫画TIMES(芳文社)の連載作品に変化が起きている。かつて誌面の多数派を占めたヤクザマンガやお色気を前面にしたマンガは少なくなり、爽やかなスポーツものや、特定の職業を題材とした作品が増えてきた。
そこでコミックナタリーでは、週刊漫画TIMESの一翼を担う、職業ものをフィーチャーして特集。定番作品から次世代を担う作品までを6タイトルセレクトし、合計160ページを越す大ボリュームの試し読みページを設置した。意外と知らなかった週刊漫画TIMESの現在を、その目で確認してほしい。
文/安井遼太郎
コミックナタリー推薦!週漫お仕事マンガ6選
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職業:料理人
- 梶川卓郎/原作:西村ミツル
- 平成の世からタイムスリップし、戦国時代の京都で目を覚ました料理人のケン。彼が覚えていたのは料理にまつわることだけだった。そんなケンが織田信長の目に止まり、料理頭に取り立てられたことから歴史が狂い始める……。玉森裕太(Kis-My-Ft2)主演によるTVドラマ版も好評を博した。
- ただ美味いだけでは満足しないという信長にケンが作った料理は、戦にも持ち運ぶことができるインスタント料理だった。相手の求めるものを瞬時に把握し、それを皿の上に実現するケンの腕前に注目したい。
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職業:調律師
- 荒川三喜夫
- 態度が最悪なことで有名なピアノの調律師・蛭田敦士。傲慢でひねくれ者、口を開けば客に暴言、仕事中も隙あらば飲酒……しかしひとたびピアノを前にすれば、その腕前は超一流だ。そんな彼が、ピアノに隠された人の思いを暴き出していく。初の単行本1巻も発売されたばかりの注目作。
- 依頼に応えられなかった後輩に毒づきながらも、最後にはピアノが美しい音を奏でるようにしてくれた蛭田。その腕前は、多種多様な経験と努力に裏打ちされているものだった。
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職業:バリスタ
- むろなが供未/原案:花形怜
- 「バリスタ」とはカッフェ(コーヒー)を淹れる専門職のこと。日本展開を目論むイタリアンバールのチェーン店に引き抜かれたバリスタ・香樹は、ローマから日本に帰国する。気候も雰囲気もまるで違う日本で、人を笑顔にさせる1杯、ひいては魅力的なバールを追求するバリスタの姿を描いた作品だ。10月11日発売の週刊漫画TIMESにて完結し、最終10巻は11月16日に発売される予定。
- マニュアル化された作業や対応を行っているだけでは、魅力的なバールとはいえない。美味しいコーヒーを淹れるだけでなく、客に合ったイレギュラーなもてなしを行うのもバリスタの仕事だ。
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週刊漫画TIMESラインナップ
- 「アクトレスアクト」椋蔵
- 「オーダーメイド」高橋一仁
- 「神様のバレー」西崎泰正/原作:渡辺ツルヤ
- 「北島さんの難儀な日常」板場広志
- 「コインロッカー物語」宮城シンジ/原作:伊東恒久
- 「これからコンバット」森尾正博
- 「解体屋(こわしや)ゲン」石井さだよし/原作:星野茂樹
- 「10歳からの家族計画」陸乃家鴨
- 「重機甲乙女 豆だけど」真鍋譲治
- 「靴理人」尾々根正/企画協力:大鳥居明楽
- 「茶柱倶楽部」青木幸子
- 「釣り船御前丸」江口賢一
- 「デリバリー」usi
- 「図書館の主」篠原ウミハル
- 「特攻の島」佐藤秀峰
- 「ドライブご飯」広末有行
- 「なみだ坂診療所」向後次雄/原作:宇治谷順
- 「ねこまた。」琥狗ハヤテ
- 「信長のシェフ」梶川卓郎/原作:西村ミツル
- 「俳句 トゥ ザ フューチャー」吉沢緑時
- 「バリスタ」むろなが供未/原案:花形怜
- 「ピアノのムシ」荒川三喜夫
- 「星の案内人」上村五十鈴
- 「水の箱庭」安堂維子里
- 「若奥さま喜々一発♡」小本田絵舞
巽(たつみ)ピアノ調律所に勤務する蛭田敦士は、腕だけは超一流のピアノ調律師。どんなピアノでも蛭田の手にかかれば、再び美しい音色を奏でる。しかしその性格は難アリで…。気高くも毒がある、調律師の世界へいざなう第1巻!