お笑いナタリー PowerPush - エレ片コントライブ ~コントの人8~

エレ片10年目突入!最新DVD解説&メンバーの欠点総ざらい

エレキコミックとラーメンズ片桐仁による3人組ユニット・エレ片が活動を始めてから今年で10年目を迎える。3人は大学時代に「大学対抗お笑いリーグ」で出会ってから20年来の仲。「JUNKサタデー エレ片のコント太郎」(TBSラジオ)とライブを土壌に人気を集め、このたび1月30日には昨年全国5会場で開催した「エレ片コントライブ ~コントの人8~」の模様を収録しているDVDが発売される。

この特集はDVDに収録される各コントの紹介と、メンバーの欠点を洗い出す欠席裁判ならぬ“出席裁判”の2本立て。エレ片の3人には、ネタ作り担当のやついを中心としたコント解説のあと、約10年の間に蓄積してきた鬱憤を本人の前でぶちまけてもらった。

取材・文 / 狩野有理 撮影 / 辺見真也

コント解説

タワーマンション

56階建てタワーマンションの低層階に住んでいる3人。50階の共用スペースで行われる“低層階の会”で、低層階に住んでいてよかったこと、嫌だったことを発表していくうちに仲間割れが生じて……。

タワーマンション

やつい これは本当に実在する人の話です。飲み屋で会った人なんですけど、その人の家に行ったらタワーマンションなのに3階だったんですよ。で、そっからガストが見えた。

左からやついいちろう、片桐仁、今立進。

片桐 タワーマンションのヒエラルキーですね(笑)。切ないなあ。

今立 まあ笑っちゃいけないんですけど(笑)。

やつい その切なさとかも含めそのままネタにしました。

今立 片桐さん渾身の土下座もよかったよね。

片桐 稽古中、ちょうど「半沢直樹」の時期だったんです。あれはウケたねー!

ヘブン・アーティスト

公園を散歩していたお父さん(今立)と息子(片桐)は、人形劇団「ピッカリン」の前で足を止める。ギターを持った男(やつい)が登場し、辞めてしまった相方・しみやんが残してくれた台本を頼りに1人で人形劇を上演。その内容にお父さんは激怒するが、思いのほか息子が強く感情移入してしまう。

ヘブン・アーティスト

やつい これも実話ですね。学生運動の隠れ蓑みたいな感じで活動してるちょっと異様な団体がいて。ブスしかいないんですけど、なぜか部内恋愛も激しくて……っていうクラブのことをふと思い出して作ったネタです(笑)。

片桐 人形劇の主人公のキャラは僕がデザインしたんですが、「こんな感じで」って描いたらそれを衣装さんがものすごいボリューム感で仕上げてくれて。

やついいちろう

──人形劇はひどい内容でした(笑)。

やつい 「死んだ人が作ったものでもクソみたいな作品はあるんだよ」っていう。作者への思い入れとかドラマがあると、さも高尚なもののように感じるけど、死んじゃった人とか、しみやんみたいに去って行った人とかも、クソみたいなものを作ってるんじゃないかって。「クソはクソだよ」と。この親子に悲哀があってまたいいんですよね。息子がちょっと感情表現が苦手な子なんですよ。なのにそのクソみたいな人形劇で楽しさを感じちゃうから、お父さんもしょうがなくノッてあげるという。

片桐 子供がハツラツした瞬間だからうれしいはずなんだけど。

今立 親のジレンマですよね。うれしいけど周りの目も気にしちゃうっていう。

DVD「エレ片コントライブ ~コントの人8~」/ 2015年1月30日発売 / ポニーキャニオン / 4104円 / PCBE-12117
収録内容
  • オープニング
  • タワーマンション
  • ヘブンアーティスト
  • ねじまきミドリ
  • リュージュ
  • カフェ女子
  • 全肯定人間
  • エンディング
特典映像
  • エレ片カードゲーム
  • 仏跳牆(ファッチューチョン)
  • ELE-KATA SURVIVAL GAME
副音声

エレ片3人によるオーディオコメンタリー

エレ片(エレカタ)
エレ片

左/やついいちろう
生年月日:1974年11月15日
出身地:三重県

中央/片桐仁(カタギリジン)
生年月日:1973年11月27日
出身地:埼玉県

右/今立進(イマダチススム)
生年月日:1975年9月27日
出身地:東京都

全国7会場でエレ片コントライブ「コントの人9」開催!

「JUNKサタデー エレ片のコント太郎」
TBSラジオ 毎週土曜25:00~27:00