昨日1月19日、テレビ埼玉にて、「ガリゲル」演出の読売テレビ西田二郎プロデューサーと「水曜どうでしょう」の北海道テレビ藤村忠寿ディレクターによるトークショーが行われた。
彼ら2人は、昨年2012年1月発売のテレビ情報誌「TV Bros.」にて、日本テレビ土屋敏男とともに鼎談。「あの番組を作った3人が語る“これまで”と“これから”のテレビの話」と題して、それぞれが手掛ける人気番組の秘話や、テレビの未来について濃いトークを繰り広げていた。
今回のトークショーのテーマは「テレビ埼玉について考える」。2人が手がける「ガリゲル」「水曜どうでしょう」は、関西と北海道でそれぞれ独自の進化を遂げており、視聴者のテレビ離れの話になると、藤村は「これからは作ってる人が『俺しか作れないもの』っていうのを作らないとダメ」と強く訴えた。
また西田は、芸人と会う機会が少ない藤村にキングコング西野、NON STYLE石田を紹介する飲み会をセッティングしており、その様子を撮影しているという。西田は「今日、テレ玉に来たってことはお土産として『水曜どうでしょう』と『ガリゲル』が何らかの握手している感じのものを1個、お渡しできたらエエんちゃうかと思ってまして。一番わかりやすいのは藤やん飲み会やね」と、その飲み会の映像のプレゼントを提案。藤村も「『ありがた迷惑』って言うかもしれないけど、俺らの気持ちとしてテレ玉に渡すと」と乗り気になり、観客からも拍手が沸き起こった。
西田は「もしこれが実現したら不思議なニュース」と、たまたま撮ったVTRが放送されるという展開に期待。「僕がたまたま撮ってますし、これからも撮り続けます。“たまたま”ってイイね。“たまたま”ってフレームにせーへん? やるのも(放送するのも)“たまたま”やるねん」とゆるいトークからテレ玉にも引っ掛かった番組タイトルも決めてしまった。そんな西田に藤村が「この人って基本的に何にでも乗っていく。乗り方が劇的なんだよね」と苦笑する場面も。そして、40分近いオープニングトークのあと、テレビ埼玉の松本編成局長、「関西ウォーカー」の玉置泰紀編集長もトークショーに参加。話を聞いていた松本編成局長は、“たまたま”の枠を用意することを約束した。
藤村氏は「テレビっていうものに注目してもらうのが大事だと思う。まずテレビ自体を面白くしないといけない。いまだに系列だ、局の違いだって言っていたら没落するだけですよ」とキッパリ。“たまたま”の企画アイデアが次々と飛び出すと、西田氏は「確信してます。これ、絶対に勝ちますね。民放の数字、上回っちゃいましょう!」とヒットの手応えを感じている様子だった。この日はほかにも、「ダウンタウンDX」の裏話や「水曜どうでしょう」の今後の展開、テレビ制作現場の知られざるエピソード、Gガイド番組表の秘密など、予定の1時間半を過ぎてもトークの話題は絶えず。2人の思考の断片が垣間見える貴重なトークショーとなった。「たまたま」の放送開始をファンはお楽しみに。
関連記事
リンク
- ガリゲル | TOP
- [水曜どうでしょう official website]
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
お笑いナタリー @owarai_natalie
テレ玉で新番組も、ガリゲル西田&どうでしょう藤村が対談 http://t.co/8sjGqXRj