令和ロマン、ABC優勝でくるま「賞レースの求道者」ケムリ「NGKのトリ」目指す

「第45回ABCお笑いグランプリ2024」が7月7日にABCテレビとABEMAで生放送・生配信され、令和ロマンが優勝したのは既報の通り。「M-1グランプリ」で優勝したコンビが、その後「ABC」で優勝したのはこれが初めてのことだ。王者となった直後、くるまは「（第45回大会に）出るのはどうなんだろうと思ってたんですけど、いざ優勝したらめちゃくちゃうれしいです！」と喜び、「あとは『M-1グランプリ』でお会いしましょう！」と今後の「M-1」出場を改めて明言。ケムリは「これでやっと成仏できます！ ありがとうございます！」と笑顔で話した。

決勝直後にはカベポスターがMCとして令和ロマンを迎える特番「カベポスターが超ライブ配信で新王者のリアルを徹底解剖！」がABEMAで生配信され、ファイナルステージに進出した青色1号、ダウ90000、そして視聴者投票で「ABEMA賞」に選ばれたフースーヤも登場した。決勝および特番の様子はABEMAで見逃し配信中。そのほか令和ロマンの優勝会見でのコメントは下記の通り。

令和ロマン コメント

──3回目の挑戦で優勝した現在の心境は？

くるま：ホッとしました。もう僕らが「ABCお笑いグランプリ」に出なくて済むということで、全スタッフ、全芸人もホッとしたと思います。

ケムリ：我々がもう出なくて済むと考えたら、周りの方も安心されたかもしれないですね。

──賞金100万円の使い道は？

くるま：「M-1」の賞金は全額僕がいただくと事前に約束していたので、僕がいただきました。今回は「全額ケムリくんに」という約束をしていたのでケムリくんに渡します。

ケムリ：よっしゃ！ 取り戻しました！

くるま：彼はまだ気づいていないんです。数字のトリックに（賞金額が違うため）。

ケムリ：いただけるのはありがたいんで、100万円はいただこうと思います。

──「M-1」王者ということでプレッシャーはありましたか？

くるま：正直プレッシャーはありました。「M-1」の決勝は初出場で芸歴も一番後輩で、無鉄砲に挑戦できることもあって獲れたと思う。でも「ABC」では7年目の僕らは上のほう。責任重大でした。

ケムリ：僕も負けられないという緊張感はあったんですが、ファイナルステージで3組が出揃ったときにちょっとだけ安心してて。ほかの2組（青色1号とダウ90000）はコントだったので、もしここで負けても「M-1」チャンピオンの座は汚れないなと。漫才ではなくコントに負けるなら、アリだなと（笑）。

くるま：頭のよさをなんて情けない方向に使っているのか！ 頭はいいけど心が弱いわ（笑）。

──今後の目標は？

くるま：賞レースの求道者を目指したいです。お笑いの戦いを常にし続ける存在。勝負がどうしても好きなんですよ。今朝この会場に来るときもめちゃめちゃテンションが上がってしまって。ラグビー部だったのでスポーツのノリというか。戦わないとつまんなくなっちゃうのが怖いんですよ。戦える大会がある限りは出たいです。

ケムリ：僕はそこまで闘争本能はないほうです（笑）。ものすごく大変なことではあるんですけど、NGK（なんばグランド花月）のトリが取れるような伝説の漫才師を目指したいです。