「今立は人を面白く見せる天才」片桐涙のスピーチ、エレ片10周年ライブ大団円

12月28日、東京・両国国技館にてエレ片10周年イベント「エレ片IN両国国技館」が開催された。

今年「エレ片のコント太郎」（TBSラジオ）のスタートから丸10年を迎えたエレ片。ラジオから派生したイベントや「コントの人」と題したコントライブに加え、女装ユニット・キケチャレ！としてさまざまなアーティストとコラボするなど、独自の道を駆け抜けてきた。国技館でのイベントはその集大成ともいえる内容で、初期からのリスナーである大槻ケンヂとエレ片の運気を占ってきたゲッターズ飯田を迎えてエレ片の歴史を振り返ったほか、エレキコミック今立の結婚式および披露宴、レキシ、峯田和伸、Negiccoといった縁のあるメンバーを交えたコントなどを展開。手島優が加入し新体制となったキケチャレ！改めキケチャレ！寿のお披露目もあり、彼らは2月15日にメジャーデビューすることをアナウンスしている。

FPMによるオープニングDJで会場が温まると、いよいよエレ片の3人がステージに登場。自らもチケットの手売りをしていた彼らは、予想以上の景色に「すげえ！」（片桐仁）、「満員じゃん！」（エレキコミックやつい）、「なんだよ、来てくれんじゃーん」（今立）と興奮する。大歓声に包まれる中、盛りだくさんのプログラムをこれから実施していくべく、トークを早々に切り上げてさっそく大槻と飯田を呼び込んだ。エレ片の歴史が記された年表をもとに、「やついお漏らし事件」「片桐ニコラス・ケイジ事件」といった印象的なエピソードを振り返っていく。また「コントの人」で披露されたきりになっていた、グッズ紹介のパロディ集や片桐がアネロスを挿入するまでがドキュメンタリータッチに描かれたVTR、バーベキューで片桐が本気でスネた衝撃映像なども上映された。

続いては今回の目玉の1つである今立の結婚式へ。新郎・（今立）進と新婦・麻衣さんは、2人で選曲したという布施明「君は薔薇より美しい」で入場した。片桐扮する牧師の前で生涯添い遂げることを誓いあうと、「牧師たっての希望」で牧師と新婦が相撲を取ることに。ルールに則って麻衣さんに触りたかった片桐だったが、簡単に力でねじ伏せられてしまう。司会のやついは「お強い新婦さま、これから新郎さまは大変でしょうね」と上品なユーモアを織り交ぜながら式を進行。披露宴の準備中には2人の成長を辿る映像が流れ、最後にあしらわれた「Thank you for Facebook!」という言葉に、事情をよく知ったリスナーからの笑いが起こる。

披露宴では今立の友人たちが挨拶。所属事務所を代表して上田マネージャーも登場し、緊張でこわばりながら早口で手紙を読み上げるさまに今立も笑いながらツッコんでいく。事務所の後輩・氏神一番はマイクなしのほとんど聞こえない生歌で「お江戸-O・EDO-」を歌い上げ、会場を盛り上げる。友人代表・片桐は、大槻と峯田が歌唱した「BABY BABY」で涙腺を刺激され自身のスピーチ前から泣き顔に。今立との青春時代の思い出を回想し、「きっと今立は人を面白く見せる天才なんだと思う」と涙ながらに語ると今立の目にも涙が。

片桐は「一緒にいると自分が面白い人間になったような気がした」という今立を一人占めしたかったと明かし、麻衣さんを面白がる今立に「いやいや、俺のほうが面白いだろう！」と嫉妬も覗かせながらも、「そこまで今立が面白いと思う女性となら、素敵な夫婦になると確信しました」と力強い言葉を贈る。酒のせいで崩れつつある今立をカッコよく保ってほしいと麻衣さんにお願いし、「進くん、麻衣さん結婚おめでとう。これからが始まりです。2016年12月28日、仏滅」と結んだ。便箋ではなくノートに親への手紙を綴ってきた麻衣さんのスピーチでは、感動と衝撃が入り交じった不思議な雰囲気が会場に漂う。その様子にしっかりとツッコみ、笑いに包んだ今立は、最後に「片桐さんのスピーチで涙を流して、いい流れでくると思ったのですが……（笑）。そのくらい僕の嫁は最高に面白いと思っております。今日はみなさん本当にありがとうございました！」と挨拶。大きな拍手で祝福される中、披露宴はお開きとなった。

そのあとはレキシ、峯田、Negiccoがエレ片に混じってコントを繰り広げる。一番の下ネタを担う峯田は体を張って大きな笑いを誘った。最後は出演者全員で番組エンディングテーマ「キラキラいいにおい」を合唱し、イベントは幕。やついが「20周年を目指してやっていきますので、ぜひ『エレ片のコント太郎』をお聴きください」と締めくくった。

なおエレ片は2月5日（日）、この日のイベントを映像と共にプレイバックするトークイベント「エレ片大新年会」を開催する。チケットはイープラスにて1月8日（日）に一般発売。1月5日（木）までは先着先行販売が実施されている。