ナタリー10周年 - natalie 10th anniversary

ナタリーは今から10年前の2007年2月1日に始まりました。

数名のスタッフがアパートの一室でスタートさせたこのメディアが10年も続くとは、当時は想像もしていませんでした。運営会社のナターシャも何度かの倒産危機を乗り越えて、現在では100名近い大所帯となりました。これもひとえに多くのクリエイターの皆さんと、読者の皆さんのおかげです。

私たちは、クリエイターの皆さんのように素敵な作品を作ったり舞台に立ったりすることはできません。でもその活動を取材し、ウェブサイトを通してファンの皆さんに伝えることができます。どんなに素晴らしい芸術も、それを求める人のもとに届かなければ意味はない。だからナタリーがクリエイター(送り手)とファン(受け手)の間をつなぐ、最初の架け橋になれたらといつも願っています。

ポップカルチャーは生活の一番近くにある文化です。私たちは、音楽やマンガやお笑いや映画や舞台に、人生を丸ごと変えられてしまった。もしもそれらに出会わなければ、人生の喜びも悲しみも今よりずっと少なかったでしょう。だから私たちは自分を育ててくれたポップカルチャーに恩返しがしたい。この国の文化に少しでも貢献したい。そんな使命感にも似た気持ちで毎日の仕事を続けています。

この10年間、1日も休まずに更新を続けてきたことは私たちナタリースタッフ全員の誇りです。10年間で公開してきた記事は20万本以上。そのうちたった1本でもいい。あなたの心を動かし、あなたが新たな感動に出会うきっかけになっていてくれたらと思います。「ナタリーのない10年よりナタリーのある10年のほうがよかった」と思ってもらえたら、それに勝る幸せはありません。

ナタリーはこれからも続いていきます。変わらぬご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

株式会社ナターシャ 取締役会長
大山卓也

「ナタリー」の歩み

2006年

2月
運営会社の有限会社ナターシャを設立
最初のオフィスは下北沢にあるアパートの一室、間取りは3LDK。社員3名でのスタートでした。

2007年

1月
株式会社ナターシャに商号変更
2月
音楽ニュースサイト「ナタリー」(現:音楽ナタリー)のサービス開始
Webならではの強みを生かし、「ジャンルにこだわらずあらゆる音楽ニュースをいち早く紹介する」という目標を掲げてスタートしました。この精神は現在に至るまで各ナタリーに受け継がれています。
「ナタリー」ロゴ
開始当時のロゴ。
5月
Twitterへのニュースヘッドライン配信を開始
Twitterは2006年7月にサービスがスタートしたばかりで、当時は日本語版もリリース前。日本国内のニュースサイトによるヘッドライン配信の先駆けとなりました。
10月
iPhone、iPod touch用サイト「ナタリーtouch!」がオープン
初代iPhoneは2007年6月、iPod touchは同年9月の発売。注目の最新デバイスにいち早く対応したサイトとしてオープンしました。

2008年

8月
ナターシャ本社社屋を移転
設立当初は3人だった社員も、この頃には16人に。人口密度が急上昇し、1人が風邪を引くと大多数の社員に伝染するパンデミック状態を解消すべく、社屋の移転に踏み切りました。
12月
マンガのニュースサイト「コミックナタリー」サービス開始
「音楽ナタリー」オープンから3年弱を経て、ついに“第2のナタリー”がオープン。当時は珍しいマンガ専門のニュースサイトとして始まりました。
コミックナタリー

2009年

8月
お笑いのニュースサイト「お笑いナタリー」サービス開始
芸人情報のみを扱う初のニュースサイトということもあり、当時は関係各所への説明に時間がかかりました。
お笑いナタリー

2010年

4月
Ustreamコンテンツ「ナタリーTV」サービス開始
Ustreamでさまざまなアーティストやマンガ家、芸人などのオリジナル番組を配信する「ナタリーTV」がスタート。2013年夏のサービス休止まで、ここでしか観ることのできない貴重なトークやプレミアムイベントの独占配信などで話題を呼びました。

2011年

3月
東日本大震災が発生
震災に伴い、多数のライブや催しが中止・延期となりました。その一方で被災地支援を呼びかけるチャリティイベントも多数行われ、これらを伝えるナタリーの記事にも大きな注目が集まりました。
5月
おやつのニュースサイト「おやつナタリー」サービス開始
8月
「おやつナタリー」サービス終了
おやつの最新情報をお届けする画期的なニュースサイトとしてオープンした「おやつナタリー」。諸事情により、残念ながら3カ月での終了となりました。
9月
映画「モテキ」公開
久保ミツロウ原作、大根仁監督による映画「モテキ」が森山未來主演で全国公開。主人公の藤本幸世が音楽ナタリー編集部に就職し、恋と仕事に奮闘する物語が描かれました。映画の撮影は実際の社屋所在地の下北沢でも行われました。
映画「モテキ」
©2011映画「モテキ」製作委員会

2012年

8月
Webショップ「ナタリーストア」サービス開始
アーティストやマンガ家などとのコラボレーションアイテムを販売する「ナタリーストア」がオープン。最初に販売を開始した商品は、独特なタッチのイラストで“画伯”と呼ばれる声優・小林ゆうとのコラボレーションアイテムでした。現在までの総ラインナップ数は650を超えています。
ナタリーストア
12月
ナターシャ本社社屋、2回目の移転
3番目のオフィスは下北沢の駅前、ライブハウス・GARDENのすぐ上にありました。
ナターシャ社内

2014年

8月
単行本「ナタリーってこうなってたのか」発売
弊社取締役会長の大山卓也が、ナタリーについて語った初の著書を刊行。
ナタリーってこうなってたのか

2015年

3月
映画ニュースサイト「映画ナタリー」サービス開始
Webメディア群雄割拠の映画界に新規参入。1本目のニュースは「大根仁監督が映画ナタリーに応援メッセージ!第一声は『大丈夫?』
映画ナタリー
8月
単行本「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」発売
弊社の元取締役で元コミックナタリー編集長の唐木元が、「ナタリー流の文章の書き方」を解説した単行本を刊行。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング

2016年

2月
舞台・演劇ニュースサイト「ステージナタリー」サービス開始
舞台のニュースサイト、ステージナタリーがオープン。ナタリーのコンセプトに則って、全国の多種多様なパフォーマンス情報を発信しています。
ステージナタリー
6月
本社を東京都渋谷区に移転
設立以降3回目の社屋移転。現在の社員数は100名近くとなっています。
12月
ナタリー公式アプリ「マイナタリー」配信開始
長年の構想を経て、念願のスマートフォン向けアプリをリリース。Android版 / iOS版共に無料配信中です。
マイナタリー

2017年

2月
ナタリー10周年
ナターシャスタッフ