ロームシアター京都は5周年
1月10日の「シリーズ 舞台芸術としての伝統芸能 Vol.4『雅楽 ~現代舞踊との出会い』」(参照:ロームシアター京都開館5周年 舞台芸術としての伝統芸能 Vol.4「雅楽 ~現代舞踊との出会い」稽古場レポート)を皮切りに、「ロームシアター京都 開館5周年記念事業」として7つの演目が展開される。音楽から演劇、ダンスまで、ロームシアター京都の多彩な“顔”が見えてくるラインナップとなった。ここでは各作品の情報と共に、「火の鳥」より石橋義正、「シーサイドタウン」より松田正隆のメッセージを紹介する。
- ロームシアター京都 開館5周年記念事業
- シリーズ 舞台芸術としての伝統芸能 Vol.4「雅楽 ~現代舞踊との出会い」
- 2021年1月10日(日)
メインホール
- 第1部「開館5周年を寿ぐ雅楽演奏」
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演奏:伶楽舎、音輪会
芝祐靖作曲:「巾雫輪説」(伶楽舎)
双調音取、催馬楽「新しき年」(伶楽舎)
声明「普賢讃」、舞楽「陵王」(音輪会)
- 第2部「残影の庭 –Traces Garden」
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演奏:伶楽舎
作曲:武満徹「秋庭歌一具」
演出振付:金森穣
出演:Noism0(ノイズムゼロ)
見どころ
日本の伝統芸能の継承と創造のため、ロームシアター京都という劇場を生かした企画・上演方法を探求する企画「舞台芸術としての伝統芸能」シリーズの第4弾として、雅楽とNoism Company Niigataがコラボレート。第1部は雅楽演奏団体・伶楽舎と音輪会による演奏会、第2部では伶楽舎と金森穣率いるNoism0が武満徹の「秋庭歌一具」で共演する。
- 京都市交響楽団×石橋義正 パフォーマティブコンサート「火の鳥」
- 2021年1月17日(日)
メインホール
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指揮:園田隆一郎
演出:石橋義正
管弦楽:京都市交響楽団
振付:藤井泉
出演:森谷真理(歌)、アオイヤマダ、徳井義実(チュートリアル)、茉莉花(コントーション)
池ヶ谷奏、薄田真美子、斉藤綾子、高瀬瑶子、中津文花、松岡希美(ダンス)
花園大学 男子新体操部
見どころ
イーゴリ・ストラヴィンスキーの没後50年にあたる2021年、「火の鳥」を中心とした5つの楽曲に、テーマに沿ったさまざまな演出を施し、京都の才能を集結させたパフォーマティブコンサートを立ち上げる。指揮を園田隆一郎、演出を映像作家・演出家の石橋義正、演奏を京都市交響楽団が担当する。
石橋義正コメント
パフォーマティブ・コンサートと銘打ったこのショーでは、様々な角度から人の身体の美しさや可能性を見出すことができます。交響楽団が奏でる艶やかで壮大な名曲に加え、圧巻のパフォーマンスと最新のテクノロジーを含んだ多様な演出効果が、きっと驚きと勇気を伝えるものになると信じています。
- 第354回市民寄席
- 2021年1月24日(日)
サウスホール
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番組・出演:「江戸荒物家染左 / 「ふぐ鍋」桂枝女太 / 「百年目」桂福団治 / 「星野屋」桂文之助 / 「多事争論」笑福亭仁智
見どころ
ロームシアター京都で定期的に行われている「市民寄席」の第354回。今回は祝いの口上を含む、5つの番組が披露される。
- レパートリーの創造 松田正隆作・演出 「シーサイドタウン」
- 2021年1月27日(水)~31日(日)
ノースホール
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作・演出:松田正隆
出演:生実慧、鈴鹿通儀、大門果央、田辺泰信、深澤しほ、横田僚平
見どころ
ロームシアター京都がアーティストと共同し、劇場のレパートリーを製作する「レパートリーの創造」シリーズの第4弾として、マレビトの会代表で劇作家・演出家の松田正隆が、自身の出身地・長崎をモチーフにした新作を発表。東京から故郷である海辺の町に帰って来た男が、凡庸なるファシズムが横行する街で暮らしていく様を描く。
松田正隆コメント
私たちがこの世界で生活を営むということと、俳優が舞台に立ちその営みを表出するということは、よく似ているな、と思います。どちらも、身体を空間に住み込ませることではないかと。この現実への信頼を取り戻すために「劇的である」とはどういうことか。その問いにじっくり向き合いながら俳優たちと粘り強く創作してきた作品です。
- 「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2021 SPRING」
- 2021年2月6日(土)〜3月28日(日)
ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座 ほか
見どころ
昨年秋に開催予定だった「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2020」が新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け延期となり、「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2021 SPRING」として開催される。劇場での公演と共に、一部演目はYouTubeを介した配信も予定されている。
- シリーズ 舞台芸術としての伝統芸能 Vol.3人形浄瑠璃 文楽 「木下蔭狭間合戦『竹中砦の段』」「端模様夢路門松」
- 2021年2月27日(土)・28日(日)
サウスホール
- 「木下蔭狭間合戦『竹中砦の段』」
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出演:<太夫>竹本錣太夫、<三味線>鶴澤藤蔵、<人形遣い>桐竹勘十郎(竹中官兵衛重晴)、吉田玉男(小田春永)、吉田勘彌、吉田玉志、吉田簑一郎、吉田玉助、吉田一輔、吉田玉佳、吉田勘市、桐竹紋臣、吉田文哉、吉田玉勢、吉田簑紫郎、桐竹紋吉、吉田玉翔、吉田玉誉、吉田簑太郎、桐竹勘次郎、吉田玉彦、桐竹勘介、吉田玉路、吉田玉延、吉田簑悠、桐竹勘昇、吉田玉征、豊松清之助、望月太明蔵社中
- 「端模様夢路門松」
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出演:<太夫>竹本碩太夫、<三味線>鶴澤清介、鶴澤清公、鶴澤清允、<人形遣い>桐竹勘十郎(門松)、吉田勘市、桐竹紋吉、吉田簑一郎、桐竹紋臣、吉田玉翔、吉田玉誉、吉田簑太郎、桐竹勘次郎、吉田玉彦、桐竹勘介、吉田玉路、吉田玉延、吉田簑悠、吉田玉征、豊松清之助、望月太明蔵社中
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スーパーバイザー:木ノ下裕一
見どころ
昨年2月に上演予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止となっていた公演。人形浄瑠璃としては87年ぶりの復活上演となる「木下蔭狭間合戦『竹中砦の段』」と、1980年に現・桐竹勘十郎が作った「端模様夢路門松(つめもようゆめじのかどまつ)」 を2本立てで上演する。なお上演後には桐竹勘十郎、鶴澤藤蔵、木ノ下裕一によるディスカッションが行われる。
記念誌で振り返る、「ロームシアター京都の5年」
ロームシアター京都の開館5周年記念誌が1月10日に発売される。撮り下ろしの建築グラビアや過去の記録写真、研究家・批評家や改修設計の担当者による寄稿のほか、井上八千代、金剛永謹、三浦基、木ノ下裕一らによる各種対談記事、小澤征爾をはじめ、片山九郎右衛門、茂山千五郎、笑福亭仁智、栗山民也、岡田利規、たみお、尾上菊之丞、笠井叡、康本雅子、ジゼル・ヴィエンヌ、広上淳一、高木正勝、寒川晶子、アルディッティ弦楽四重奏団、タンブッコ・パーカッション・アンサンブル、アレクサンドル・デスプラ/ソルレイ、高谷史郎、加藤賢策、KYOTO EXPERIMENT共同ディレクター(塚原悠也、ジュリエット・礼子・ナップ、川崎陽子)らゆかりの人々によるメッセージなど、全208ページに及ぶ内容となっている。価格は税込2750円。ロームシアター京都 総合案内や京都岡崎 蔦屋書店、また現在準備中の劇場公式オンラインストアで販売される。
2021年1月12日更新