キャラクターの枠からはみ出ない、ギリギリのラインを攻めたい

──お二人共、今回が「HAKU-MYU LIVE」初参加となります。観客の皆さんにはどのように楽しんでもらいたいか、またご自身はどのようなポイントに力を入れてライブを盛り上げたいと考えていますか？

久保田　やっぱり、お客様に非現実を味わってもらいたいという気持ちが一番強いですね。キャラクターとして存在している部分と、役者の素顔が垣間見える部分、その2つを良いバランスで共存させて、「あのキャラとあのキャラは薄ミュ本編では関わっていなかったけど、ライブではすごく絡んでる！」「俳優さん自身の良さも出ててめっちゃ面白い！」と思っていただけるようなエンタメにできたら良いなと思っています。

輝馬　脱線しすぎて、「あんなの山南敬助じゃない！」って言われないように気を付けます（笑）。

輝馬

久保田　本当、調子に乗らないように気を付けないとだね（笑）。

輝馬　僕たちが演じる土方歳三と山南敬助は特に、薄ミュの本編では役から逸脱することが一切ないキャラクターなんですよ。ほかのキャラクターを演じるキャストは時に遊び心を出せたりもするんですけど、土方と山南を演じるうえでそういう表現をしないぶん、ライブで脱線しすぎないようにしないといけないなって思います。

久保田　ははは！ そうだね。アドリブをするのであれば、そのキャラクターの設定に則ってやらないと、観客の方は萎えちゃうと思うんですよ。キャラクターの枠からはみ出ないギリギリのところを攻められたら、お客様も「あっ、このキャラクターにはきっとそういう側面もあるかもしれない」と受け止めて楽しんでもらえるんじゃないかなって。そのラインは絶対に守らないといけないなって思います。

久保田秀敏

輝馬　あとはやっぱり、ご時世的な問題が気がかりですよね。今回はライブですし、騒ぎたい気持ちは痛いほどわかります。僕たちも騒ぎたいです！ いや、騒ぎますけど！ 板の上でね（笑）。会場に来てくださる方は、僕たちの熱気を感じながらペンライトを振って楽しんでいただけたらと思いますし、声を出して盛り上がりたい！という方は、配信やディスク化の予定もあると思うので、ご自宅などで観劇しながら遠慮なく声を出しちゃってください！

久保田　ご自身の体調を一番に考えて、無理のない範囲で楽しんでいただけたらうれしいですね。皆さん、それぞれ日々の生活を送る中で、つらいことがあったり、孤独と隣り合わせの時期があったりすると思うんです。でも、「HAKU-MYU LIVE 3」を観ているときだけは、そういったことは忘れて、薄ミュの世界にどっぷり浸かっていただけたら良いなと。全力で楽しませる自信はあるので、一緒に楽しい空間を作っていきましょう！