今年2月に開催された「2021 SPRING」と同様に、「Kansai Studies」「Shows」「Super Knowledge for the Future[SKF]」の3本柱で構成された「2021 AUTUMN」。ここでは、3本柱に分けて各プログラムを紹介する。
京都に根ざした国際演劇祭「KEX」が、未来のクリエイターや企画の実験場、アイデアソースとなることを目指し、京都を含む関西の地域文化をリサーチするプログラム。フィールドワークはアーティストを中心に行われ、初回となる2020年度は“水”をテーマに、大阪を拠点とする建築家ユニット・dot architectsと、京都を拠点とする演出家・和田ながらが琵琶湖を調査した。2年目となる2021年度も、dot architectsと和田が参加。今回は“食事”をテーマに、関西で広く愛されているお好み焼きを調べる。歴史や文化といったハード面、地域ごとに異なるレシピや食べ方などのソフト面の両軸からお好み焼きを追求し、関西を学んでいく。なお、リサーチの過程や記録は、随時特設Webサイトで公開されるほか、フェスティバル期間中にはパブリックイベントも開催される。
-
「Kansai Studies」(リサーチプログラム)
リサーチメンバー:dot architects、和田ながら、今村達紀、小島寛大、川崎陽子、塚原悠也、ジュリエット・礼子・ナップ
上演プログラムには、「KEX」の“実験”の部分を体現した、国内外のアーティストによるダンス、演劇、音楽、美術などの11作品がラインナップされた。国外のアーティストは、VRなどのテクノロジーを駆使した作品や、日本のアーティストと協働で立ち上げる作品を発表。「KYOTO EXPERIMENT」のキーワード“もしもし?!”をタイトルに冠した「Moshimoshi City ~街を歩き、耳で聴く、架空のパフォーマンス・プログラム~」は、観客が京都市内を歩き回り、スマートフォンから再生される“声”から、想像力で“観劇”するパフォーマンスだ。
-
ホー・ツーニェン「ヴォイス・オブ・ヴォイド-虚無の声」(YCAMとのコラボレーション)
2021年10月1日(金)~24日(日)
京都府 京都芸術センター ギャラリー南、大広間、和室「明倫」、制作室4 ほかアーティスティックディレクション:ホー・ツーニェン
テクスト:ホー・ツーニェン、新井知行
声:笛田宇一郎、高山明、神里雄大、大石将弘、筒井潤、アギト、鶴舞裕午、村上晃一、矢吹
-
チェン・ティエンジュオ「牧羊人」
京都府 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
[展示]
2021年10月1日(金)、10月5日(火)~24日(日)
※1日はニュイ・ブランシュ特別プレビュー。[ライブパフォーマンス]
201年10月2日(土)・3日(日)出演
2日:Eartaker、Prettybwoy、VMO(a.k.a. Violent Magic Orchestra)
3日:Mars89、VMO(a.k.a. Violent Magic Orchestra)、¥ØU$UK€ ¥UK1MAT$U -
荒木優光「サウンドトラックフォーミッドナイト屯」
2021年10月1日(金)~3日(日)
京都府 比叡山ドライブウェイ 山頂駐車場ディレクション・サウンドデザイン:荒木優光
-
「Moshimoshi City ~街を歩き、耳で聴く、架空のパフォーマンス・プログラム~」
2021年10月8日(金)~10日(日)、15日(金)~17日(日)
京都府 京都市内各所(ロームシアター京都 ローム・スクエア、吉田山緑地、深泥池、京都駅中央口、京都市立八条中学校付近、ヒスロム作業場(京都市南区東九条)、ほか全9カ所を予定)参加アーティスト:岡田利規、神里雄大、中間アヤカ、ヒスロム、増田美佳、村川拓也
-
ルリー・シャバラ「ラウン・ジャガッ:極彩色に連なる声」
2021年10月9日(土)・10日(日)
京都府 ロームシアター京都 サウスホールコンセプト・演出:ルリー・シャバラ
空間演出:筒井潤
演奏:テニスコーツ
-
和田ながら×やんツー「擬娩」
2021年10月16日(土)・17日(日)
京都府 京都芸術センター 講堂演出:和田ながら
美術:やんツー
出演:石川大海、オサム、岸木昌也、杦本まな保、松田早穂
-
フィリップ・ケーヌ「もぐらたち&上映会『Crash Park: The Life of an Island』」
2021年10月16日(土)・17日(日)
京都府 京都芸術劇場 春秋座「もぐらたち」
演出:フィリップ・ケーヌ
共同演出:contact Gonzo
出演:松見拓也、三ヶ尻敬悟、塚原悠也、伊藤彩里、長峯巧弥
上映会「Crash Park: The Life of an Island」
構成・演出・舞台美術:フィリップ・ケーヌ
出演:イザベル・アンゴッティ、ジャン・シャルル・デュメイ、レオ・ゴバン、外間結香、セバスチャン・ジャコブ、トマ・スイール、テレーズ・ソング、ゲタン・ヴルチ
-
松本奈々子、西本健吾 / チーム・チープロ「京都イマジナリー・ワルツ」
2021年10月22日(金)~24日(日)
京都府振付・構成:松本奈々子 / 西本健吾、チーム・チープロ
出演:松本奈々子
-
鉄割アルバトロスケット「鉄都割京です」
2021年10月22日(金)~24日(日)
京都府 京都芸術センター フリースペース作:戌井昭人
演出:牛嶋みさを
出演:戌井昭人、奥村勲、中島朋人、マークス雅楽子、村上陽一、渡部真一、向雲太郎、古澤裕介、東陽片岡、湯山大一郎
-
関かおりPUNCTUMUN「むくめく む」
2021年10月22日(金)~24日(日)
京都府 ロームシアター京都 ノースホール振付・演出:関かおり
出演:岩渕貞太、内海正考、大迫健司、後藤ゆう、杉本音音、髙宮梢、関かおり
Showsで披露される実験的な作品と社会を、トークイベントやワークショップでつなぐプログラム。予測不可能な未来に立ち向かうための“スーパー知識(Super Knowledge)”の獲得を目的とする。参加者はアーティストの声を聞くことができるほか、作品群が映し出す社会の課題や問題について専門家と共に思考を深めることができる。また、共同ディレクターがフェスティバルの舞台裏を紹介するラジオ企画も実施される予定だ。
「日本仏教における“アヴァンギャルド”:平安初期の比叡山と天台仏教の文化」
2021年10月2日(土)
京都府 ロームシアター京都 会議室2ゲスト:亀山隆彦
聞き手:KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
「ヴォイス・オブ・ヴォイド展 トークシリーズ①アーティスト・トーク」
2021年10月3日(日)
京都府 京都芸術センター ミーティングルーム2ゲスト:ホー・ツーニェン、吉﨑和彦
聞き手:KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
※ホー・ツーニェンは、オンラインでの参加。
「出町座 x KYOTO EXPERIMENT 上映企画」
2021年10月8日(金)~14日(木)
京都府 出町座「ヴォイス・オブ・ヴォイド展 トークシリーズ②身体論的にひもとく西田哲学について」
2021年10月9日(土)
京都府 京都芸術センター ミーティングルーム2ゲスト:上原麻有子
聞き手:KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
「ビートピクニック(みんなで作るフィールドレコーディングワークショップ)」
2021年10月10日(日)
京都府 ロームシアター京都 会議室2ファシリテーター:アリー・モブス
「森とアート~京都芸術芸能の守護者京都三山」
2021年10月14日(木)
京都府 FabCafe Kyotoゲスト:鎌田東二、吉岡洋
聞き手:KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
「性教育のいま」
2021年10月17日(日)
京都府 京都芸術センター フリースペースゲスト:古久保さくら、あかたちかこ
聞き手:KYOTO EXPERIMENT 共同ディレクター
「コミュニティラジオ@ミーティングポイント」
2021年9月24日(金)、10月5日(火)以降は毎週火曜日に開催
京都府 ロームシアター京都 ローム・スクエア(ミーティングポイント)「批評プロジェクト 2021 AUTUMN」
対象演目:和田ながら×やんツー「擬娩」
審査・メンター:森山直人
巨大なローラーコースターが、ロームシアター京都に出現。観客とフェスティバルをつなぐ交流の場・ミーティングポイントとなる、巨大な木製ローラーコースター・The Moving Mountainは、オランダを拠点に活躍する美術家、オスカー・ピータースによる作品だ。巨大コースターには、人間ではなく、伝統工芸・現代美術の分野で活躍するアーティストから公募で集められた“ライダー”と呼ばれるオブジェが搭乗し、会場内を滑走する。またミーティングポイントではトークイベント観覧や、常駐するスタッフからおすすめのプログラムを聞くこともできる。
-
ミーティングポイント オスカー・ピータース「The Moving Mountain」
2021年10月1日(金)~24日(日)
京都府 ロームシアター京都 ローム・スクエアコンセプト・デザイン:オスカー・ピータース