「ヒプマイ」の愛称で知られる「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」は、キングレコードのレーベルEVIL LINE RECORDSが手がける“音楽原作キャラクターラッププロジェクト”。「ヒプマイ」旋風が巻き起こる中、同企画は2019年に舞台化され、大きな話題となった。
ステージナタリーでは、「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-」のBlu-ray / DVDが4月22日に発売されたことを記念し、ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”の
取材・文 / 興野汐里 撮影 / ヨシダヤスシ
Panasonic「4K有機ELビエラ GZ2000シリーズ」
BS4K / 110度CS4Kダブルチューナー内蔵。Panasonic独自設計の有機ELディスプレイ搭載で、明るいシーンや暗いシーンがより高コントラストの映像に。白飛びや黒潰れのないクリアな映像として観ることができる。立体音響Dolby Atmos®対応で、映画館のような迫力の音を楽しめるほか、垂直方向の移動感を再現するイネーブルドスピーカーが搭載され、天井に音を反射させて臨場感のある音を体験することも可能になった。またネット回線につなげばVODなどの各種動画配信サービスも視聴することができる。
Panasonic「4Kチューナー内蔵 全自動ディーガ DMR-4X1000」
「新4K衛星放送」チューナーを2基内蔵したBlu-rayレコーダー。4K放送の2番組同時録画や、ハイビジョン放送の番組を最大8チャンネル×28日間分を“ぜんぶ自動録画”することが可能で、地上デジタル放送のドラマ・アニメを最大90日間自動消去されないように“おとりおき”することもできる。独自の高画質技術で、美しい色彩とその場にいるような臨場感を表現。また、スマートフォンで番組を録画・視聴できる「おうちクラウド」機能も搭載されている。
真田くんより僕のほうが絶対音響にこだわってます!
──以前、7ORDERの皆さんにPanasonicのテレビ「4K有機ELビエラ GZ2000」(65v型)を使用して舞台「7ORDER」を鑑賞していただいたのですが(参照:デジナタ連載 7ORDERインタビュー)、今回はそのときと同じモデルのテレビで、阿部さんの出演作「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-」(以下「ヒプステ」)をご覧いただきたいと思います。皆さん、「顕嵐はきっと(このテレビで)ゲームやりたいって言うよね」とおっしゃっていました。
そうですね。あの記事を読んで、めっちゃゲームしてみたいと思ってました(笑)。僕、家でPanasonicのテレビを使ってるんですけど、大きいテレビを買うかプロジェクターを買うかでちょうど迷っていて。
──そうでしたか! 普段、ご自宅のテレビではどんなジャンルの作品をご覧になりますか?
映画を観るか、オンラインのFPSゲームをすることが多いですね。大きいテレビでプレイするとすごく迫力があるんですよ。(「ヒプステ」のオープニングを観ながら)……うちのテレビより、このテレビのほうが画質も音質も断然良いな。5.1chみたいな聴こえ方でびっくりしました。
──「4K有機ELビエラ GZ2000」はプラズマディスプレイの技術を応用して開発されたものなので、美しい色彩と明暗のコントラストをきれいに表現することができるんです。また、垂直方向の移動感を再現するイネーブルドスピーカーが搭載されているので、天井に音を反射させて臨場感のある音を再現することが可能になりました。それからこのテレビは、立体音響技術・Dolby Atmos®︎にも対応しています。
Dolby Atmos®︎対応の機材って少ないですよね?
──よくご存じで。阿部さん、詳しいんですね。
父が家電オタクというか、家電に凝っていて。その影響で僕も機材にこだわるようになったんです。今、シアターバー1基体制なのでもう1つ増やそうと思っていたんですが、このテレビがあればシアターバー要らずですね! すごいな。
──真田佑馬さんのお宅も音響にこだわっているそうですよ。
そうなんですか! でも真田くんより僕のほうが絶対こだわってます(笑)。
──ははは! それから、今回使用しているBlu-rayレコーダー「4Kチューナー内蔵 全自動ディーガ DMR-4X1000」は、4K放送の2番組同時録画や、ハイビジョン放送の番組を最大8チャンネル×28日間分を“ぜんぶ自動録画”できるのと、Blu-ray Discやテレビ番組も4K並みの美しい画質にアップコンバートしてくれるので、阿部さんが出演されている「イケダン7」も高画質での視聴が可能です。
……僕、実は自分が出てるシーンをほとんど観たことがなくて。「イケダン」みたいに素の自分だったらまだ観られるんですけど、ドラマや舞台で役に扮してる姿は、当時のことを思い出して恥ずかしくなったり反省しちゃって観られないんです。過去の作品を振り返るというより、次の作品のことを考えることが多いですね。
──そうだったんですね。「4K有機ELビエラ GZ2000」は各種動画配信サービスにも対応しているので、阿部さんには少し酷かもしれないのですが、YouTubeにアップされている7ORDER「Sabãoflower」のMVも視聴することができるんです。
大丈夫です! MVはギリ観られます(笑)。うわあ、やっぱり画質すごい! 携帯で観るのと全然違いますね。
一郎になって三郎を抱きしめたかった
──ここからは、阿部さんお気に入りのシーンをピックアップしながら振り返っていけたらと思います。
前半のヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”とディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”がコラボするシーンで、Toyotakaくんがヒューマンビートボックスを披露するんですけど、その場面が超好きで! ……うわあ、客席から観るとこんな感じだったんですね。ダンスと映像がマッチしてて、(植木)豪さんならではの演出って感じがするなあ。後半のディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”も好きなシーンの1つですね。7ORDERのメンバーが“D.D.B”のダンサーさんのレッスンを受けているので、今回共演できて本当にうれしかったです。そう言えば「ヒプステ」中は、いつも彼らとお風呂に行ってました(笑)。
──ダンスがお好きな阿部さんにとって良い刺激になったんですね。対立するチームではありますが、イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”の登場シーンで好きな場面はありますか?
「兄弟喧嘩」の(山田)二郎・三郎のやり取りですね。ここのパート、全部歌えますよ! 原作の「New star」とか「レクイエム」とか、三郎の曲に入ってるメロディアスなラップが本当に好きなんです。……ああ、三郎かわいい! 「ヒプステ」のときの僕の写真フォルダ、三郎と一緒に撮った写真だらけですもん(笑)。
──山田三郎役の秋嶋隆斗さんは、今回が初舞台ながら堂々とした演技をされていました。
そうですね。ああ、(山田)一郎になりたいな。だって一郎だったら三郎を抱きしめられるじゃないですか!
──メロメロですね(笑)。
僕らヨコハマにはかわいい要素があまりないので……(笑)。
──かわいいと言えば、ニコニコ生放送で配信された「大千秋楽前夜祭」で「(碧棺)左馬刻は8割カッコ良くて、2割かわいいと理解している」とおっしゃっていましたが、左馬刻のかわいいところはどんなところだと思いますか?
なんだかんだ言ってみんなに付き合うところですね。(毒島メイソン)理鶯が左馬刻と(入間)銃兎に料理を振る舞おうとするシーンに、その感じが表れているかなと。実は、あの場面は3人で相談しながら毎回アドリブを入れていたんです。ヨコハマの登場シーンで一番好きなのはそこかもしれません(笑)。シーンの作り方にもチームごとに個性があって、イケブクロは「ここのシーンはこうやって作っていこう」って話し合いながら稽古していくタイプ。僕らはそれぞれのプランを持ち寄って、あとで合わせるっていう方式を取ってました。ヨコハマは全員マイペースなんですよ。でも3人共仲が良くて、そういうところはすごくヨコハマっぽいですよね。アカバネ・ディビジョン“North Bastard”のメンバーはみんな自由でカッコいい。アカバネの登場シーンだと、まっちゃんさん(蛇穴健栄役の松浦司)の「みんな、ちゃんとやらないとモルモットにしちゃうよ」っていう煽りが好きですね(笑)。
──皆さん、それぞれラップに苦労されたとか。
僕は特にフィナーレの「Gimme The Mic」でかなり苦戦しました。ダンスしながらラップするので息継ぎが難しいんですよ。ラップのパートは練習あるのみという感じで、とにかくやり込みましたね。
──7ORDERの楽曲で披露する甘く爽やかな歌声と対局で、左馬刻のパートには低音ラップや、がなるような発声のパートが多かったですが、植木さんから何かアドバイスはあったのでしょうか?
豪さんからはキャラクターに関する演出は特に受けていないんです。原作のCDを聴き込んで、自分で作ったイメージを稽古でやってみたら受け入れてもらえたので、「ああ、この方向性で大丈夫なんだ」って安心しました。僕、よく話すタイプなんですけど、「もしかすると前世は兄弟だったんじゃないのか!?(笑)」って思うくらいに豪さんと自分は似てるなと感じる部分が多くて。今回一緒に作品を作ることができて本当に楽しかったですね。
──「ヒプマイ」および「ヒプステ」では、一郎と左馬刻のライバル関係が作中における重要な要素の1つとして描かれています。その関係性を象徴するような、一郎と左馬刻が睨み合うシーンがとても印象的でした。
あのシーンは当初予定されてなかったんですけど、稽古終盤くらいに急遽「やろう」ということになって。(一郎役の高野)洸とタイミングを合わせる練習はたくさんしたんですが、お互いの役についてはまったく話さなかったですね。でも、プライベートではずっと一緒にゲームしてました(笑)。一郎と左馬刻はもともと同じTheDirtyDawgのメンバーで仲が良かったけど、けんか別れしちゃったわけじゃないですか。なので、セリフの空気感を摺り合わせないほうが一郎と左馬刻らしいというか、それぞれの思いをぶつけ合える気がしたんです。
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皆さん、僕が買うまで我慢して!