「冥王星の使者」は、月蝕歌劇団の故・
高橋和巳の小説「邪宗門」に着想を得て創作された本作では、実際に起きた宗教弾圧事件と義経伝説を融合させた“タイムパラドックス演劇”が展開。アマテラスに奪われた地上の統治権を奪い返すべく国津神の復権を唱える宗教集団が、不敬罪で弾圧される。京都の学生下宿で静御前の夢を見ていた高橋はいつの間にか教団の世話をすることに。やがて教団は国家権力との全面戦争を決意し、信徒に一斉蜂起を呼びかけるが……。
本作は高取の七回忌に合わせて天野の演出で上演される予定だったが、7月に天野が死去したことでかなわなかったという。流山児は、天野の演出プランをベースに、元月蝕歌劇団メンバーや、少年王者舘スタッフの協力のもとで作品を作り上げてきたと明かす。また流山児は本作について「敬愛する高取英と天野天街というアングラの天才に捧げる公演」「是非じっくり、高取・天野演劇のテーマである『時間とは、歴史とは、宇宙とは、人間とは』何か?を想像力の翼を広げて考えてみてください」と述べ、「月蝕ファンも少年王者舘ファンも必見のノンストップ・エンターテイメント、乞うご期待!! アングラは死なない!」と観客に呼びかけた。公演は12月1日まで行われる。
流山児祥 コメント
「冥王星の使者」は、敬愛する高取英と天野天街というアングラの天才に捧げる公演です。
本来、高取英七回忌として天野天街の演出で上演予定でしたが、七月七日、演出家・天野天街の死でそれは叶わぬ夢となりました。アマノの「演出プラン」を軸に、元・月蝕歌劇団の
「冥王星の使者」は、70年安保闘争の最中に発表され、当時の若者たちを熱狂させた高橋和巳のベストセラー小説「邪宗門」に想を得て、高取が1984年、流山児★事務所の前身「演劇団」のために書き下ろしました。太平洋戦争開戦前夜の昭和初期、ある宗教団体の弾圧事件と義経伝説を絡ませた奇想天外なるタイムパラドックス演劇であり、現状変革をアジテートする劇です。70年安保、戦前の昭和、鎌倉時代を旅し、すでに「戦前」と呼ぶべき《現在》へと辿り着きます。是非じっくり、高取・天野演劇のテーマである「時間とは、歴史とは、宇宙とは、人間とは」何か?を想像力の翼を広げて考えてみてください。
月蝕ファンも少年王者舘ファンも必見のノンストップ・エンターテイメント、乞うご期待!! アングラは死なない!
流山児★事務所 創立40周年記念公演「冥王星の使者」
2024年11月21日(木)~12月1日(日)
東京都 Theater新宿スターフィールド
作:
脚本・演出:
脚本・演出協力:
出演:
※学生チケット、25歳以下チケットあり。
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流山児★事務所が高取英・天野天街に捧げる40周年公演「冥王星の使者」スタート(舞台写真 / コメントあり) https://t.co/mTPBNT8JM1