西日本中心の作家たちが舞台で大奮闘！村角太洋演出、なにげに文士劇「放課後」

なにげに文士劇2024 旗揚げ公演「放課後」が去る11月16日に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演された。

文士劇とは、専門俳優以外の文人、劇評家、画家などによって演じられる芝居。今回は、東野圭吾のデビュー作「放課後」をTHE ROB CARLTON・村角太洋の脚本・演出で立ち上げた。

高校の数学教諭でアーチェリー部顧問の前島は、最近何者かに命を狙われていた。そんなある日、学校で事件で起こり……。物語の軸となる前島役を東山彰良、校内屈指の問題児・高原陽子役を湊かなえ、アーチェリー部主将・杉田ケイ役を矢野隆、アーチェリー部副将・朝倉加奈子役を高樹のぶ子、アーチェリー部期待の1年生・宮坂恵美役を蝉谷めぐ実、学校一の秀才・北条雅役を上田秀人が演じたほか、生徒指導部長の村橋役に黒川博行、体育教諭の竹井役に百々典孝、理事長・校長の栗原役に木下昌輝、教頭の松崎役に小林龍之、国語教諭でバレーボール部顧問の堀役に澤田瞳子、養護教諭の志賀役に黒川雅子、英語教諭・英会話クラブ顧問の麻生恭子役に玉岡かおる、校務員のバンさん役に朝井まかて、刑事の大谷役に門井慶喜、前島の妻・裕美子役に一穂ミチが名を連ねた。

当日パンフレットにはなにげに文士劇2024実行委員会の委員長である黒川博行、委員の朝井、東山、澤田のコメントとして「ふだんは言葉で表現する私たちですが、舞台に立つことで、みなさまとリアルな時間・空間を共有したいと願っています」「このたびの私たちの挑戦は、本の世界に安住してきた作家たちが果敢に別世界へ飛び出し、見聞を広めようとする旅でもありました」と記されている。なお公演は満席で大きな拍手に包まれて終了した。