これはアフガニスタンの人々を救うため、長きにわたって人道支援を続けた医師・中村哲の生涯の活動をテーマに、“生きること”を問うオリジナル音楽劇。中村医師は医療の枠を越え、水路建設のプロジェクトに挑んでいたが、何者かの銃撃を受け、2019年に73歳で死去した。
今回の音楽劇では、中村医師の人生をドキュメンタリー映画「
上演に際し中井は「側にいるその人と向き合って話し合い、尊重し合う事を大切にし、どんなに困難な状況下でも平和への意思を曲げずにとつとつと貫き続ける姿の尊さ。間違った見解であっても、『みんなが言っている』という理由で意見が過大評価されたり、SNSで炎上してしまう今の世の中に、僕が一番叫びたい事を中村哲医師の平和への祈りと共に、敬意を込めて舞台にします。沢山の方に僕が感じた人間の尊さをお届けできるように、全力で挑みます」とコメントしている。チケットの一般販売は12月18日10:00にスタート。出演者からのメッセージは以下の通り。
上野哲也コメント
「荒野に希望の灯をともす」というドキュメンタリー映画で、スクリーンに映る中村哲さんの眼差しを見た時「やっぱりこれでいいんだ」と心の声がしたのを覚えています。互いに信頼しあった中で生まれる心の交流を大切にしている中村哲さんの姿に、とても共感しました。そして、自分もそんな人生を送ろうと映画を観て思っていた時に、この作品の出演のお話を頂きました。いざ自分が演じるとなるとプレッシャーを感じますが、一つ一つのことを本番までやることに集中したいと思っています。演じるにあたっては、等身大を大切にしたいと思っています。今や誰もが認める偉人ですが、ご本人にとってアフガニスタンでの日々は楽しいこともあ
ったかと思いますが、苦しいことの多い日々でもあったと思います。投げ出したくなるようなことからも逃げずにやり抜くことができた核みたいなものを見つけて、演じることができたら良いなと思っています。
中井智彦コメント
なぜ、中村哲さんを題材にした作品を作ろうと思ったのか?
その説明のために、まず僕が好きな舞台作品を並べさせてください。「RENT」「Come from Away」「American Utopia」などなど……、生きている時代そのものを切り取って人間の尊さを訴えかけるような作品です。そんな作品を作りたいと思い続けていたところで出会ったのが、中村哲医師を題材にした映画「荒野に希望の灯をともす」でした。鑑賞後に僕の心に強く刻まれた「生きるということ」の尊さを台詞と歌、そしてダンスという僕の大好きなフィールドで表現したい。この想いをカタチにしないと、僕は表現者として一生後悔すると感じ、脚本を書き進めました。
側にいるその人と向き合って話し合い、尊重し合う事を大切にし、どんなに困難な状況下でも平和への意思を曲げずにとつとつと貫き続ける姿の尊さ。間違った見解であっても、「みんなが言っている」という理由で意見が過大評価されたり、SNSで炎上してしまう今の世の中に、僕が一番叫びたい事を中村哲医師の平和への祈りと共に、敬意を込めて舞台にします。沢山の方に僕が感じた人間の尊さをお届けできるように、全力で挑みます。
樋口祥久コメント
ミュージカル「ナイツ・テイル~騎士物語~」の初演で中井智彦さんと知り合ってから表現者として交流をし続けています。中井さんオリジナルのミュージカル「ワタシノコト」の創作は本当に楽しくて刺激的で、多くのことを学ばせていただきました。
次の創作物は中村哲医師を題材とした作品と聞き、改めて中井さんの創作意欲の高さと、常にアンテナを張り巡らせている情報収集能力に圧倒されました。上野哲也さんを中村哲医師役にキャスティングされたと話を聞いた時は、ハマり役すぎてちょっと笑ってしまいました。
今回のクリエイティブチームはワタシノコトのバンドメンバーに加えて、自分が尊敬するダンサーの米島史子さんも加わります。彼女とどんなムーブメントを作り出せるのでしょうか。
中井さんがどのような役として音楽劇「生きるということ」の舞台に立ち、アーティストとして、どのように舞台をクリエイトしていくのか今から楽しみでなりません。
音楽劇「生きるということ ~The Meaning of Life~」
2025年4月25日(金)~2025年4月26日(土)
東京都 ROCK JOINT GB
スタッフ
脚本・演出:
作曲:⻑濱司
振付:樋口祥久 / 米島史子
出演
※U-22割引あり。
ステージナタリー @stage_natalie
中井智彦が中村哲医師の生涯描く音楽劇「生きるということ」上野哲也・樋口祥久も出演(コメントあり)
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