これは「ロッキー・ホラー・ショー」や「リトルショップ・オブ・ホラーズ」のような、“イカれて、イカしたホラーミュージカル”を日本でも作りたい、との思いで
唯一の肉親である父親を亡くした青年エミル(佐々木)は人生に絶望し、雷鳴が轟く墓場で涙を流す。そこへ山奥にある自動車整備工場マキモトモータースから使いがやって来て、父親がエミルに1台の車を遺していると伝える。エミルが工場へ向かう道中、ヒッチハイクで拾い上げた謎の美少女ミサキ(村田)は「私は車になりたいのです」と言い残して行方をくらまし……。
開幕に際し、益山は「『ロッキー・ホラー・ショー』が好きだ。残酷で、バカバカしくって、ロマンチックで、何より『人生にはこんな時間があってもいいじゃないか』って思える。こんな作品が作られた50年前の世界は、今よりもっと自由で、アナーキーなものを楽しむ余裕があったのだ。翻って現在の世界はどうだろう。なんだかちょっと息苦しい。みんなアップアップしている。だからと言って、どれだけ今に絶望しても過去に戻ることはできない。ならば、せめて舞台の上だけでも、あの頃の風を吹かせてもいいんじゃないか。舞台の上だけでも、大騒ぎしていいんじゃないか。僕は、『ロッキー・ホラー・ショー』の孫のようなこの舞台『キッチュ&ホラー・イン・モータース』で今の世の中に風穴をブチ開けて、『人生にはこんな時間があってもいいじゃないか!』と大声で叫びたいのだ」と思いを語り、「観客の皆様には、ぜひ、この『パーティー演劇』を楽しんでいただければ。少なくとも、舞台上の役者たちは、びっくりするほど楽しんでいます」と呼びかけた。
上演時間は約1時間45分で、公演は11月10日まで。なお本公演では、通常席のほか、“後ろでゆったり食べ飲み席”が設けられる。“後ろでゆったり食べ飲み席”は、通常の座席に比べ左右の座席とのゆとりがあり、浅草九劇の下にあるCoffee Bar 桟敷のドリンクやフードを楽しみながら観劇できる。
ホラーミュージカル「キッチュ&ホラー・イン・モータース」
2024年10月31日(木)~2024年11月10日(日)
東京都 浅草九劇
スタッフ
作・演出:
音楽:イガキアキコ
振付:当銀大輔
出演
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ようこそ大騒ぎのパーティへ!益山貴司の新作ミュージカル「キッチュ&ホラー・イン・モータース」開幕(舞台写真 / コメントあり)
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