斎藤茂吉の最晩年を描く、劇団チョコレートケーキ「つきかげ」に緒方晋・音無美紀子ら

劇団チョコレートケーキ「つきかげ」が、11月7日から17日まで東京・駅前劇場で上演される。

脚本を古川健、演出を日澤雄介が担う本作は、6月に上演された「白き山」に続き、歌人・斎藤茂吉に焦点を当てる作品。「白き山」では、茂吉が積極的に創作した“戦争詠み”が敗戦により価値をなくし、失意の中でも歌人として生きていくことを決心するまでがつづられた。新作となる「つきかげ」では、それから数年後の茂吉の最晩年を題材に、残された時間と向き合う老歌人と、それを取り巻く家族の人間模様が描かれる。

「白き山」に続いて斎藤茂吉役を緒方晋が務めるほか、“猛女”と呼ばれ数々の逸話を残した妻・輝子役を音無美紀子が担当。そのほか浅井伸治、岡本篤、西尾友樹、帯金ゆかり、宇野愛海が出演する。

なお一部公演では、開演前に日澤または古川による作品レクチャー、終演後にゲストを迎えてのアフタートークが実施される。アフタートークゲストには、エッセイストで作家・北杜夫（斎藤宗吉）の長女である斎藤由香、歌人・演劇評論家の林あまり、毎日新聞論説委員兼学芸部の濱田元子が名を連ねた。

劇団チョコレートケーキ「つきかげ」宣伝動画第2弾