市川團十郎・市川新之助の襲名披露興行の締めくくり、大阪松竹座「十月大歌舞伎」開幕

「市川海老蔵改め 十三代目 市川團十郎白猿襲名披露 八代目 市川新之助初舞台『十月大歌舞伎』」が、昨日10月10日に大阪・大阪松竹座で開幕した。

これは、2022年11月に東京・歌舞伎座でスタートした、市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿、堀越勸玄改め八代目市川新之助の襲名披露興行の締めくくりとなる公演。昼の部では、成田屋ゆかりの通し狂言「雷神不動北山櫻」が披露される。鳴神上人、粂寺弾正、早雲王子、安倍清行、不動明王の5役を團十郎が勤めるほか、本作には文屋豊秀役で松本幸四郎、八剣玄蕃役で市川右團次、秦民部役で市川男女蔵、秦秀太郎役で中村児太郎、小野春風役で大谷廣松、矜羯羅童子役で市川男寅、八剣数馬と制多迦童子役で中村虎之介、錦の前役で中村莟玉、黒雲坊役で市川九團次、白雲坊役で片岡市蔵、腰元巻絹役で中村扇雀、小原万兵衛実は石原瀬平役で中村鴈治郎、雲の絶間姫役で中村雀右衛門、小野春道役で中村梅玉が出演する。

夜の部には、「義経千本桜」より「鳥居前」、「一條大蔵譚」より「奥殿」、「十三代目市川團十郎白猿 八代目市川新之助 襲名披露 口上」、「連獅子」がラインナップされた。「鳥居前」の出演者には、佐藤忠信実は源九郎狐役の右團次、武蔵坊弁慶役の九團次、逸見藤太役の大谷廣太郎、亀井六郎役の男寅、駿河次郎役の中村玉太郎、源義経役の廣松、静御前役の児太郎が名を連ねている。「奥殿」では、幸四郎が一條大蔵長成に扮し、続く口上では、梅玉、雀右衛門、鴈治郎、扇雀らがお祝いの言葉を送ったあと、團十郎と新之助が来場者への感謝の気持ちとあいさつを述べ、團十郎がにらみを披露した。夜の部のラストを飾る「連獅子」では、團十郎と新之助の親子が初めて「連獅子」に挑む。公演は10月26日まで。