芥川龍之介の童話もとにした、東京ノ温度「あくたがわさん」主演は鵜川もえか・涼田麗乃

「東京ノ温度 第二十三回公演『あくたがわさん』」が、10月16日から20日まで東京・「劇」小劇場で上演される。

東京ノ温度は、川島広輝が2016年に設立した演劇企画ユニット。“現代社会の「温度」をテーマに、ニヤニヤしながら見てもらえるワンシチュエーションシュールストーリー”をコンセプトに活動している。今回は、芥川龍之介の童話の世界観に、現代の社会問題を絡ませた新作を立ち上げる。上演は一部Wキャスト制となり、「あくたがわ」ぐみでは主演を鵜川もえか、「りゅうのすけ」ぐみでは主演を涼田麗乃が務める。

脚本・演出を手がける川島は、公演に向け、「今回の作品テーマの一つは『地獄』です。世界では戦争・紛争が止まず、国内においても災害・貧困などで苦しむ人々が多数おります。また、一見恵まれている環境にいる人でも生きづらさを感じて苦しんでいる方もいます。一人一人にとって見えている地獄は違うけれども、その地獄の中で必死に懸命に生きていきたい……本作はそのような思いで劇作いたしました」と語った。