“誰も切り捨てず、切り捨てられもしない社会”を信じて、人間の条件「The Human Condition」

「人間の条件 第5回本公演『The Human Condition』」が、9月25日から30日まで東京・中野テルプシコールで上演される。

人間の条件は、2019年にZRが東京大学在学中に立ち上げた演劇団体。今回は、2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件を題材にした作品を立ち上げる。劇中では、激しい差別意識を抱えた青年と重度知的障害を持つ青年の魂が、音楽を媒介に“まじりあう”姿が、ダンスや舞踏の要素を取り入れて描かれる。

脚本・演出を担うZRは、チラシや公式サイトで「『誰も切り捨てず、切り捨てられもしない社会に私たちは生きることができるのだ』という確信を持たせるような作品を作りたい。演劇にはその夢を見せる力があること、そしてその夢は現実を変える力を持つことを私は確信している」と思いを語った。

出演者には、人間の条件の樽見啓、野田帰里、依田永朔に加え、野澤健、福田航大、谷津恒輝、吉村広野が名を連ねた。上演時間は約1時間30分。なお、9月29日14:00開演回は観劇マナー緩めの回となる。