「
本作は、範宙遊泳の
“愛と正義”をテーマにした新作「愛と正義」では、人を助けることを生業とするヒーローたちの世界にした物語が展開する。人を助けることを諦めそうになるヒーローや、人を愛することをやめようとする人間たちがいる、“愛と正義”が両立しない状況下で、人はどうするのか。現代にはびこる“争い”に、山本と益山が言葉と物語、暗喩と愛で問いかける。
出演者には、主人公ヒノムラコチ役に
なお、本作は山本が構想する三部作の第二部となり、語り(歌)と対話で物語が進行する。音楽をイガキアキコ、振付をBATIKの
山本卓卓コメント
この世界で起きているさまざまなこと、そして私の身の回りで起きているさまざまなこと、難解でありながらも活き活きとしたもの、単純でありながら邪悪であるもの、投げ出したくなるねじれた諸問題、解明したい謎の苦しみの根幹、シンプルに幸福を感じる瞬間、けれど幸福であってはならないと己の中に巣食う悪魔、人への疑い、人からの疑い、経年、嘲笑、若い人々の台頭、ないがしろにされる老い、ひるがえってなにもかも美しいと思える心、しかしさらにそれをひるがえし美しくなくしてしまう醜い心、これらすべてが無であると、空であるという認識、生きることに意味などないという拡大解釈、生きることに意味を見出しすぎる誇大妄想、いろいろあれど、この文章を読んでいる人はみな生きている。生きていなければ出会えない。そういう演劇です。
益山貴司コメント
「愛と正義」について考えてみると、胸がかき乱される。
なぜなら、そう短くない自分自身の人生を振り返ったとき、これまで本物の「愛と正義」を持てたのか、それほどまでに切実な感情を抱けたのか、時には巨大な暴力を巻き起こすこの二つの絶対感情(という言葉があるかどうか知らないが)に身を焦がしたことはあるのか、と。山本卓卓氏は、もうタイトルだけで私の心を抉る。稽古に入れば、そのセリフと物語にキャストとスタッフも抉られ、本番では観客の心を抉るのだろう。ああ、なんともワクワクするようなこの戦慄……! そんな山本戯曲に、「愛嬌と誠実」で立ち向かっていきたいと思います。
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 音楽劇「愛と正義」
2025年2月21日(金)~2025年3月2日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ
スタッフ
出演
※神奈川県民割引、U24チケット、高校生以下割引、シルバー(65歳以上)割引あり。
一色洋平 @yohei_isshiki
お昼に発表となりました、来年一本目の出演作
音楽劇『愛と正義』でございます。
KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース
これは非っ常に嬉しく光栄です。
強靭なタイトルに負けぬよう、創作を楽しみながらも強く立つ年始にしたいです。どうぞ宜しくお願い致します😌 https://t.co/FuNVzjlfw2