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ジョナサン・ラーソンが脚本・作曲・作詞を手がけた「RENT」は、アメリカ・ニューヨークのオフブロードウェイ公演を経て、1996年にブロードウェイで幕を開けた作品。プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」をもとにした同作では、ニューヨークのイースト・ヴィレッジに生きる若者たちの姿が描かれ、ピュリツァー賞やトニー賞などに輝いた。今回の公演では既報の通り、
ロジャー役のAlex Bonielloは「日本に来るのは今回が初めてで、とても楽しみにしていたんだ。ブロードウェイ以外の場所で多くの人がミュージカルに情熱を捧げていることを知ることができた。マーク役の耕史がこの作品に熱心に取り組む姿はみんなの心に響いているし、非常に貴重な体験をしているよ」と述べつつ、「この作品のポスターに『NO DAY BUT TODAY』とあるように、人生のすべての瞬間が大切で、すべての瞬間が人生を形成しているわけで、そのことを我々に思い出させてくれるのがこの作品のすばらしいところだと思う。僕自身も今この時を楽しみたいと思っています」と思いを語る。
ミミ役のChabely Ponceは「他国で上演した『RENT』でミミ役を演じたことから、今回声をかけてもらいました。ミミと私はラティーナ、ヒスパニック系という共通点があるから共感できる部分もたくさんあります。ジョナサンがミミについて書いた文章を読んだことがあるのですが『ミミはただ愛されたかった』とあって。彼女は自分の人生が長くないことを知っているけれど、命が終わる前に愛を必死に追い求めている……彼女のすべての選択がベストだったとはいえないけれど、なぜそうしたかは理解できる。ミミが本当に大好きです」とコメント。エンジェル役のJordan Dobsonは「エンジェルはとてもハートフルで何も弁解することなく人生を生きている。どんな状況でも人々の善の部分を見て、みんなを前向きにしようとしてくれる存在だと思います。今回の日本での上演はとても楽しい経験です。耕史とはお互いに英語と日本語を教え合ったりしています。日本社会の方がアメリカ社会よりコミュニティの感覚が強いと感じていますが、そのことがコミュニティの大切さを描く『RENT』に置いて良い方向に作用しているなと思います。本当に良い環境を作っていただけているので、我々もできる限り、恩返ししたいと思っています」と述べた。
コリンズ役のAaron A. Harringtonは「2016年の日本でのニュー・イヤー・カウントダウン公演にも出演していました。熱狂的な雰囲気が最高にクールでした。それから年も重ねて、コリンズという男の才気をより深く感じるようになった。『RENT』は1990年代の作品だけど、今日にも通じる普遍性があると思っている。人々を取り巻く様々な問題の解決策の根幹にあるのは”愛は全てに打ち勝つ”ということ、そしてコミュニティで支え合うことの大切さ、時代が変わってもそういった状況は存在しているからかこそ、この作品は上演され続けるているのだと思います」、ベニー役のAaron James McKenzieは「『RENT』への出演は今回が初めて。ブロードウェイの歴史においても非常に人気の高い作品だし、もちろん楽曲も知ってはいたけれど、出演に当たってリサーチを重ねるうちに、作品の持つ深みに気づき、圧倒されました。社会の主流から取り残されてしまったコミュニティに光を当てたという意味でも非常に美しい意義を持つ作品。今回はNYを飛び出して日本というコミュニティで新たな世界を切り開けることをとても嬉しく思っています。日本で『RENT』を愛する皆様に少し新たな要素を加えてお見せできると思っています。楽しんでもらえたら嬉しいです」と話した。
なお本作は、日本語字幕付きで全編英語上演される。公演は8月21日から9月8日まで東京・東急シアターオーブ、11日から15日まで大阪・SkyシアターMBSにて。
日米合作 ブロードウェイミュージカル「RENT」
2024年8月21日(水)~2024年9月8日(日) ※公演終了
東京都 東急シアターオーブ
2024年9月11日(水)~2024年9月15日(日) ※公演終了
大阪府 SkyシアターMBS
スタッフ
脚本・作曲・作詞:ジョナサン・ラーソン
初演版演出:マイケル・グライフ
演出:トレイ・エレット
出演
※ジョアン役で出演予定だったNasia Thomasは、足首の負傷により、出演できなくなりました。代わって、Leanne Antonioが出演します。
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