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理性的な変人たちはこれまで女性キャストのみで公演を行ってきたが、今回は性別・年齢不問のオーディションにより出演者と配役を決定。上演は明星チームと夕星チームの一部Wキャスト制となり、荒巻まりの、滝沢花野、
上演時間は2時間30分以内を予定。一部公演の終演後では、アフタートークや、第三曲「寿歌西へ」のパフォーマンスが行われる。詳細は劇団公式サイトで確認しよう。
生田みゆきコメント
今回理性的な変人たちは、「寿歌二曲」と題し、核戦争後の世界を描いた「寿歌」と、核戦争の前夜を描いた「寿歌II」を連続上演致します。
特に「寿歌」は繰り返し上演されてきた名作ですが、そこに描かれる情景は、もはや寓話とは思えません。核ミサイルこそ私たちの頭上には飛んでいませんが、各地で戦争が起こり、核兵器の使用が現実味を帯びています。核兵器でなくとも、原子力発電所への攻撃や自然災害による事故のニュースは、将来への不安を煽ります。また、経済発展の代償としての気候変動は、日々実感できてしまうレベルで進行し、今や世界の69人に1人が紛争や自然災害により故郷を追われているそうです。
人類によって荒野と化した地球を生き残ったわずかな人間がリヤカーで彷徨う姿は、そういう難民の姿に重なると捉える人もいれば、近い将来の我々の姿だと捉える人もいるでしょう。何れにせよこの物語はもはやフィクションに留まらないと言わざるを得ません。不安定な世界で、皺寄せは弱者にどう向かうのか、そして争いが行き着くところまで行き着いた時、荒野に残されたものはどう生きていくのか。世界中の故郷を追われた人たちに想いを馳せながら、創作したいと思います。
さて、理性的な変人たちはこれまで女性のみで作品を創作してきましたが、今回登場人物の性別や年齢設定にとらわれないオーディションを実施し、出演者を決定いたしました。この戯曲が書かれた当時よりも、もっとジェンダーのグラデーションが見えてきている現代では、核戦争が起こった時に生き残ったのが「男と女(と神)」よりももう少し多様な人々であっていいのではないか、というのが発想の出発点です。
また、物語の筋を引っ張る「ゲサク」は、両組とも女性に演じてもらうことにしました。これは多くの戯曲で物語が男性により進められているように感じること、そのことによって女優の活躍の幅が狭まることへの「物申し」です。配役の組み合わせの違いによって見えてくるものがどう違うのか、お楽しみいただけたらと思います。是非ご来場ください。
理性的な変人たち vol.4「寿歌二曲」
2024年9月12日(木)~2024年9月17日(火) ※公演終了
東京都 BUoY
スタッフ
出演
荒巻まりの / 滝沢花野 /
※U-30、U-25チケットあり。託児サポート、各種鑑賞サポートあり。
※大西多摩恵は降板しました。
小林 春世 Haruyo @halu0927
小屋入りしました☺️
#寿歌二曲 は性別不問キャスティング!私の役も脚本上は男🐻でも何より今回ゲサクを女性が演じるのがおもしろい!女があの立場で生きることに共感する方はむしろすごく多いと思う。
あと、性別不問の企画意図にグッと来ます。この作品を選んだ理由にも↓
https://t.co/PkAMarZffW https://t.co/T2NxgUIuZq