シュツットガルト・バレエ団が6年ぶりにフルカンパニーで来日、芸術監督&ダンサーが期待語る

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シュツットガルト・バレエ団 2024年日本公演」が、11月2日から10日まで東京・東京文化会館で上演される。これに先駆け、7月29日に東京都内で記者会見が行われた。

「シュツットガルト・バレエ団 2024年日本公演」記者会見より、左からフリーデマン・フォーゲル、エリサ・バデネス、タマシュ・デートリッヒ、マッケンジー・ブラウン、ガブリエル・フィゲレド。(Photo by Shoko Matsuhashi)

「シュツットガルト・バレエ団 2024年日本公演」記者会見より、左からフリーデマン・フォーゲル、エリサ・バデネス、タマシュ・デートリッヒ、マッケンジー・ブラウン、ガブリエル・フィゲレド。(Photo by Shoko Matsuhashi)

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左からフリーデマン・フォーゲル、エリサ・バデネス、タマシュ・デートリッヒ、マッケンジー・ブラウン、ガブリエル・フィゲレド。(Photo by Shoko Matsuhashi)

左からフリーデマン・フォーゲル、エリサ・バデネス、タマシュ・デートリッヒ、マッケンジー・ブラウン、ガブリエル・フィゲレド。(Photo by Shoko Matsuhashi)[拡大]

シュツットガルト・バレエ団がフルカンパニーで来日公演を行うのは、2018年の「シュツットガルト・バレエ団 2018年日本公演」以来約6年ぶり。「2024年日本公演」では、昨年没後50年を迎えた同バレエ団の創設者ジョン・クランコ振付・演出による「オネーギン」と、同バレエ団出身のジョン・ノイマイヤーが振付を手がけた「椿姫」が上演される。1820年代のロシア・ペテルブルクを舞台にした「オネーギン」は、誠実な女性タチヤーナと厭世的な貴公子オネーギンによる悲劇的な恋物語。19世紀のフランス・パリを舞台にした「椿姫」では、高級娼婦マルグリットと青年アルマンの悲恋が描かれる。

タマシュ・デートリッヒ(Photo by Shoko Matsuhashi)

タマシュ・デートリッヒ(Photo by Shoko Matsuhashi)[拡大]

会見には、芸術監督のタマシュ・デートリッヒ、「2024年日本公演」に出演するフリーデマン・フォーゲル、エリサ・バデネス、マッケンジー・ブラウン、ガブリエル・フィゲレドが出席。デートリッヒは2022年に日本で行われた「シュツットガルト・バレエ団 ガラ公演」を振り返り、「当時はコロナの影響もあり、公演の規模を縮小しなければならなかったのですが、無理をしてでも来日した甲斐がありました」と述べつつ、「2024年日本公演」の話題につなげ、「『オネーギン』は日本でも人気の作品。また今回、『椿姫』の振付家であるノイマイヤーも共に来日し、演出を手伝ってくれるという話になっていますので、我々も非常に楽しみにしています」と晴れやかな表情で語った。

フリーデマン・フォーゲル(Photo by Shoko Matsuhashi)

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エリサ・バデネス(Photo by Shoko Matsuhashi)

エリサ・バデネス(Photo by Shoko Matsuhashi)[拡大]

「オネーギン」でタイトルロール、「椿姫」でアルマン役を務めるフォーゲルは、本日7月31日に東京文化会館で開幕する「第17回 世界バレエフェスティバル」に出演することに触れ、「『2024年日本公演』の予告編のような形で、私とエリサで『椿姫』のパドドゥを踊る予定です。そちらも楽しみにしていてください」とコメント。「オネーギン」でタチヤーナ役、「椿姫」でマルグリット役を演じるバデネスは「日本公演に出演できることに対し、非常にワクワクしています」と笑顔を見せる。また記者から、クランコ作品とノイマイヤー作品の印象について問われると、フォーゲルとバデネスは「2人共、動きを通してストーリーテリングができる天才」と口をそろえた。

マッケンジー・ブラウン(Photo by Shoko Matsuhashi)

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ガブリエル・フィゲレド(Photo by Shoko Matsuhashi)

ガブリエル・フィゲレド(Photo by Shoko Matsuhashi)[拡大]

ブラウンは同バレエ団のプリンシパルに昇格したばかりで、フィゲレドは2024-2025シーズンからプリンシパルに昇進する新星。「オネーギン」でオリガ役、「椿姫」でプリュダンス役を務めるブラウンは「私たちが若い頃から、芸術監督が気にかけてくださっていたことをとても感謝しています。ダンサーとして、アーティストとして、そして人間として、今後もどんどん成長したいと思います」と意気込みを語り、「オネーギン」でレンスキー役、「椿姫」でデ・グリュー役を務めるフィゲレドは「芸術監督が私を信頼してくださっていること自体が、私自身のモチベーションを高める材料になっています。特に『オネーギン』のレンスキーは、ジェットコースターのような感情を持った人物なので、彼の感情を踊りで表現できれば」と抱負を述べた。

左からフリーデマン・フォーゲル、エリサ・バデネス、タマシュ・デートリッヒ、マッケンジー・ブラウン、ガブリエル・フィゲレド。(Photo by Shoko Matsuhashi)

左からフリーデマン・フォーゲル、エリサ・バデネス、タマシュ・デートリッヒ、マッケンジー・ブラウン、ガブリエル・フィゲレド。(Photo by Shoko Matsuhashi)[拡大]

会見の終盤、記者から日本の観客の印象について問われたフォーゲルは「皆さん、バレエ文化を大切にしてくれる方ばかり。作品のストーリーや背景にある情報をよくご存じで、とても目が肥えていらっしゃると思います」とにこやかに答えた。

「2024年日本公演」のチケットは8月7日10:00に一般発売される。

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シュツットガルト・バレエ団 2024年日本公演

2024年11月2日(土)~2024年11月10日(日)
東京都 東京文化会館

スタッフ

「オネーギン」

振付・演出:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・チャイコフスキー

「椿姫」

振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:フレデリック・ショパン

出演

「オネーギン」11月2日14:00開演回

オネーギン:フリーデマン・フォーゲル
タチヤーナ:エリサ・バデネス
オリガ:マッケンジー・ブラウン
レンスキー:ガブリエル・フィゲレド
グレーミン公爵:ロマン・ノヴィツキー

「オネーギン」11月3日14:00開演回

オネーギン:ジェイソン・レイリー
タチヤーナ:アンナ・オサチェンコ
オリガ:ディアナ・イオネスク
レンスキー:アドナイ・ソアレス・ダ・シルヴァ
グレーミン公爵:ファビオ・アドリシオ

「オネーギン」11月4日14:00開演回

オネーギン:マルティ・パイシャ
タチヤーナ:ロシオ・アレマン
オリガ:ヴェロニカ・ヴェルテリッチ
レンスキー:ヘンリック・エリクソン
グレーミン公爵:クリーメンス・フルーリッヒ

「椿姫」11月8日18:30開演回

マルグリット:エリサ・バデネス
アルマン:フリーデマン・フォーゲル
マノン:アグネス・スー
デ・グリュー:マッテオ・ミッチーニ
プリュダンス:マッケンジー・ブラウン

「椿姫」11月9日14:00開演回

マルグリット:アンナ・オサチェンコ
アルマン:デヴィッド・ムーア
マノン:ヴェロニカ・ヴェルテリッチ
デ・グリュー:ガブリエル・フィゲレド
プリュダンス:ダイアナ・ルイズ

「椿姫」11月10日14:00開演回

マルグリット:ロシオ・アレマン
アルマン:マルティ・パイシャ
マノン:アグネス・スー
デ・グリュー:マッテオ・ミッチーニ
プリュダンス:マッケンジー・ブラウン

※子ども無料招待、U-25割引あり。

公演・舞台情報
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きりちゃん @kirichantw

何回見ても 等身どうなってるの😳ってなる。 https://t.co/MkmTeG78Uq

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