芝居処 華ヨタ 2024年夏興行「
これは、小林多喜二の「蟹工船」を原作に、近藤輝一が脚本、
上演に向け、内田は「毎日、様々な出来事が起こる中で、震災や人災、不況や戦争など、世界は苦しい状況に見舞われている。数え上げればキリがないほどに。そんな世界を見ているとなんだか自分がとてもちっぽけな存在であり、いてもいなくても問題ないんじゃないかと感じてしまう。しかし、生きていたい。どうせ、生きるなら楽しくいたい。そのために、演劇の力や、95年前の勇気を借りて、もう一回必死になってみる。この公演をやっているこの瞬間だけでも、僕らが世界のど真ん中だ。それだけでいいじゃないか」とコメントした。チケットの一般販売は、8月1日にスタート。
内田達也コメント
僕は、「蟹工船」という本の価値は、当時の労働者の実態を描いたことやストライキを肯定したことだけではないと考えている。95年経った今、小林多喜二の考え方や政治的思想、プロレタリアという言葉や社会主義、共産主義の是非をこの本を通じて考えることはそれほど重要でない。だとしたら、この本から今僕らは何を見出せるか。それは、真剣に自分たちの生活や住んでいる日本をより良い状況にしたいと願い、行動した人々の存在であり。その瞬間彼らは間違いなく世界の中心にいて自分たちの存在を証明しようと生きていたということじゃないだろうか。発表から95年経った今、この作品を演劇として上演することは彼らの戦いの記憶に乗っかるような浅ましい行為に思われるかもしれない。しかし、その浅ましさも含めて、この作品を通じて自分たちの生きる意味を再考することができる切っ掛けを演劇で創りたい。僕が演劇を大好きになったのは、上演されているその瞬間、劇場が本当に世界の中心にいるように感じたからだった。その感覚は、この本を読んだ時に感じたエネルギーにすごく近い。毎日、様々な出来事が起こる中で、震災や人災、不況や戦争など、世界は苦しい状況に見舞われている。数え上げればキリがないほどに。そんな世界を見ているとなんだか自分がとてもちっぽけな存在であり、いてもいなくても問題ないんじゃないかと感じてしまう。しかし、生きていたい。どうせ、生きるなら楽しくいたい。そのために、演劇の力や、95年前の勇気を借りて、もう一回必死になってみる。この公演をやっているこの瞬間だけでも、僕らが世界のど真ん中だ。それだけでいいじゃないか。
娯楽版 蟹工船「立つる波」
2024年8月28日(水)~2024年9月1日(日) ※公演終了
東京都 シアター風姿花伝
スタッフ
原作:小林多喜二
脚本:近藤輝一
演出:
出演
荒澤守 / 金田昇悟 / 北野秀気 / 柴野航輝 / 栂村年宣 /
内田 達也 @tatsuya03uchida
ナタリー上げてもらってます!!!
絶賛稽古中でっす。
マジで面白いものができそうなので是非是非!
お願いですから観に来てください🙇 https://t.co/n7eCUzKyTP