範宙遊泳「心の声など聞こえるか」幕開け、山本卓卓「じわじわと上演される演劇を」

「範宙遊泳『心の声など聞こえるか』」が、昨日7月6日に東京・東京芸術劇場 シアターイーストで開幕した。

「心の声など聞こえるか」は、2021年に初演された山本卓卓の戯曲。今回は、山本自身の演出、曽我部恵一の音楽で立ち上げる。作中では、ゴミ捨てを巡る近所トラブルから、隣接する2つの一軒家に暮らす2組の夫婦の秘密や亀裂が描かれる。炎上して社会的制裁を受けたコメンテーターである夫役を福原冠、隣人のゴミ捨てに執着する妻役を井神沙恵、新築の隣家で暮らす若い夫婦役を石原朋香と狩野瑞樹、そして夫婦を執拗に追いかけるパパラッチ役を山本が務める。

開幕に際し、山本は「上演時間後にもじわじわと上演される演劇を目指して、実際そのようになったと思います。いま、ぜひ観てください！」とコメントした。

上演時間は約1時間55分。公演は7月14日まで行われる。