夫は無事に出産できるのか？病院を舞台に社会への皮肉を込めたコメディ「BIRTHDAY」

「本多劇場グループ×海外戯曲シリーズ第4弾『BIRTHDAY』」の公演詳細が公開された。

「BIRTHDAY」は、ローレンス・オリヴィエ賞受賞劇作家のジョー・ペンホールにより、2012年にイギリスで初演された作品。同作では、男性が妊娠出産するという選択をした夫婦と、病院スタッフの会話を通じ、男性目線で作られた社会や、NHS（国民保険サービス）にまつわる問題、白人ミドルクラスによる人種差別に皮肉を込めたコメディが展開する。

夫のエドと妻のリサにまた子供が生まれようとしている。妊娠しているのはエド。病院で帝王切開に臨もうとしているが、病院は人員不足でなかなか対応してもらえず、ようやくやって来た助産師のジョイスにイライラする2人。そこに研修医のナターシャが現れ、「胎児の首にへその緒が巻き付いてる」と告げる。エドは無事に出産できるのか。

日本では2021年、大澤遊の演出、小田島創志の翻訳でリーディング公演として初演され、東京・新宿シアタートップスのオープニングシリーズを飾った。今回は脚本をブラッシュアップし、演劇公演として立ち上げられる。リーディング公演より宮菜穂子、山崎静代、石山蓮華が続投するほか、エド役を新たに阿岐之将一が務める。公演は7月24日から30日まで東京・新宿シアタートップスで行われる。