加藤拓也がロンドンで初演出、近未来の夫婦描いた「One Small Step」

加藤拓也が作・演出を担う「One Small Step」が、9月27日から10月9日までイギリス・ロンドンのチャリングクロス劇場で上演される。

梅田芸術劇場は、「ミュージカル『VIOLET』」をはじめとする作品で、チャリングクロス劇場と共同制作を行ってきた。その日英プロジェクトの一環として上演される「One Small Step」では、近未来を舞台にしたとある夫婦の物語が描かれる。夫婦は、大手ゼネコンで企画されている人類の月への移住計画に参加していた。月へと移住する準備を始める2人に、ある問題が起こり……。

このたび、ロンドンで初めて演出を手がけることになった加藤は「この秋に新作をチャリングクロス劇場で上演できることをとても楽しみにしています。これから地球から月へと住む場所が移り変わっても、人間は進化していないかもしれません。また平等からエクイティへと意識が移り変わっても、まだ現実には解決しそうにないことが沢山あります。これは少し未来の話に見えるかもしれませんが、確実にそこまで来ている未来の、そして日本で働くカップルが持つプライベートな今の問題であり、それは人類が抱えている問題だとも言える、社会に流れ続ける母親神話に対する疑問を投げかけていく物語です。私たちの文化とまた違う文化との隙間から、新しい作品を産み出せるとワクワクしています」とコメントした。

なお、9月27日から30日まではプレビュー公演で、10月2日から9日までが本公演となる。