黒田育世の新作「ちいさな死神くんとあの木の上のお星さま」スタート

「ちいさな死神くんとあの木の上のお星さま」が昨日6月21日に東京・調布市せんがわ劇場にて開幕した。

これは黒田育世の新作ダンス公演。「調布国際音楽祭2024」の1プログラムとして上演される。チラシの裏面には黒田の言葉として「大病を患い長期闘病を余儀なくされた娘に付き添い入院をしていた時、受け止めのようの無い悲しい瞬間にたくさん出会いました。そこかしこに小さな命とのお別れがあるのです。娘がもっと小さかった時に何度か読んだ事のある『ちいさな死神くん』という絵本をその時期何度も思い出した事を、久しぶりにシャコンヌを聴き込むまで私は忘れていました。この度大変ありがたい事に、このシャコンヌを含むバッハのソナタとパルティータと向き合う機会を頂戴いたしました」と創作の経緯を語り、「バッハが伴侶を失った時に書かれたとされるシャコンヌと、あの引き裂かれるような病院での時間と、死を柔らかく支えるちいさな死神くん、この3つを束ねるように踊り、調布の市民の皆様に丁寧にお渡ししたいと思っております」と思いを語っている。

出演者には小出顕太郎、大江麻美子、片山夏波、松本野々花、黒田のほか公募ダンサーが名を連ねた。上演時間は約1時間、公演は明日6月23日まで。