少年忍者の
白狐丸シリーズで最初に誕生した「刻め」が松多自身の演出で上演されるのは、2015年以来、約9年ぶりとなる。松多は「当時は白狐丸シリーズが僕の代名詞のようになり、別のことにトライしなくてはと思ったのと、とても大事な作品なので逆に触れられなくなった。時が経ち、そろそろ自分の原点となる作品を上演したいと思った」と説明。久々の上演に際しては「この舞台セットは2009年の初演から変わらないので、小さな劇場で上演したときも鳥居と祠、洞穴があった。今回俳優座劇場にこのセットが建って感無量でした」と声をはずませる。稽古の手応えについて「キャストたちがとても熱く、1人ひとりがしっかりこの場に生きてくれている」「シリーズの集大成になるのでは」と自信を語った。
川崎は「熱さはもちろん、その中にある繊細さも見せたい」と述べ、「この格好からわかるように、僕が演じる白狐丸は異様な姿をしていて、周りから差別されてしまうキャラクター。たくさんの葛藤を抱いて生きる中で、ヒロインの静に出会い、恋が生まれ、恋のために立ち向かっていく。芝居を通して、本当の悪とは何なのか?を伝えられたら、1つの成功になるのかな」と期待を込める。
両作に出演する川崎と青木は、2つの稽古を同時並行していたという。青木は「稽古スケジュールが送られてきたときは、『これは、たまげたもんだなあ』と思いました(笑)。2作品の稽古を毎日交互に行う“サンドイッチ”形式のスケジュールだったので、頭の中がごちゃごちゃになりそうでしたが、共演者、スタッフ、代役の方など、たくさんの方にサポートしていただき、稽古を積み重ねてこられました」と感謝を口にする。
木村は「白狐丸シリーズに参加するのは4年ぶり。今回も出演している
本作の見どころとなる殺陣について、川崎は「立ち姿や構え方などの基礎から、松多さんやキャストの皆さんからたくさん学ばせていただいた」と話す。川崎と青木を兄のようなまなざしで見ていた木村は「ほし(川崎)も青ちゃんも初殺陣とは思えないクオリティ。2人の年齢でここまでできる人はなかなかいないと思うので、センスの塊だと感じます。お芝居も含め、この2人が僕らキャストに与えた影響はものすごく大きい」と褒めちぎり、川崎は「感謝しかないです」と恐縮した。
川崎と青木は普段同じグループで活動しているが、青木は「白狐丸と少年は違う時空を生きているので、劇中では会話がない」と明かす。川崎は「そのぶん、お互いの芝居を観ることができるので互いにアドバイスしたり、僕の芝居を見た青木くんがそれに乗っかった演技をしたり、メンバーならではのコンビネーションも生まれている」とアピールした。
「刻め」の上演時間は約2時間10分で、6月16日まで上演される。その後、青木が主演する「散れ刻」が19日から23日まで同劇場で上演される。
純愛異形綺譚「刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ 2024」
2024年6月12日(水)~16日(日) ※公演終了
東京都 俳優座劇場
スタッフ
脚本・演出:
出演
アンサンブル:加納義広 / 中野貴文
※川崎星輝の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
異形の血を継ぐ者「散れ桜よ、刻天ノ証ニ 2024」
2024年6月19日(水)~23日(日) ※公演終了
東京都 俳優座劇場
スタッフ
脚本・総合演出:松多壱岱
演出:門野翔
出演
青木滉平(少年忍者) /
アンサンブル:梅田祥平 / 下田愛璃
※川崎星輝の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。
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#少年忍者 ・ #川﨑星輝 「熱の中に繊細さ見せたい」、白狐丸シリーズの“集大成”「刻め」開幕
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純愛異形綺譚「刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ 2024」 6/12㈬-16㈰
異形の血を継ぐ者「散れ桜よ、刻天ノ証ニ 2024」 6/19㈬-23㈰
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