8月に東京・歌舞伎座で上演される「八月納涼歌舞伎」の第3部で、小説家の
今年小説家デビュー30周年を迎える京極が歌舞伎を書き下ろすのは今回が初。「狐花 葉不見冥府路行」の上演に先駆け、7月26日にはKADOKAWAから同作の小説版が刊行される。今作は、「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」で知られる「百鬼夜行」シリーズや、「巷説百物語」シリーズといった、京極の人気作品群に連なる物語。作中では、「百鬼夜行」シリーズの主人公、“京極堂”こと中禅寺秋彦の曾祖父・中禪寺洲齋が生きる時代を舞台に、美しい青年の幽霊騒動と作事奉行らの悪事の真相に中禪寺が迫るさまが描かれる。「狐花 葉不見冥府路行」の出演者には、
上演に際し京極は「小説家三十年の節目の機にお声掛け戴き、斯様な仕儀と相成りました。文字のみを扱い用い馬齢を重ねて参りましたが、此度は黒、柿、萌黄の大舞台。文字ならぬ名優の方々の身体に意を委ねまする怪しの狂言。まるで作法も文法も違いますれば、果たして如何なる仕上がりとなりますものか、身の引き締まる思いに御座います。何卒、心静かにご高覧戴きまするよう、伏して御願い上げ奉ります」とコメント。
幸四郎は「百鬼夜行」シリーズについて「危険な香りを感じつつも嬉しくなるエンターテイメントで、凄い艶やか、まさに凄艶(すごつや)な世界で大好きな作品」と語り、「異次元旅行をお客様と共に楽しみたいと思います。小説家デビュー30年を迎えられた京極さんの書き下ろし歌舞伎で、僕が22年間夢見続けた傾(かぶ)いた歌舞伎を作り上げたいと思っています」と期待を述べた。
「八月納涼歌舞伎」は8月4日から25日まで歌舞伎座で上演される。チケットの一般販売は7月14日10:00にスタート。
京極夏彦コメント
小説家三十年の節目の機にお声掛け戴き、斯様な仕儀と相成りました。
文字のみを扱い用い馬齢を重ねて参りましたが、此度は黒、柿、萌黄の大舞台。文字ならぬ名優の方々の身体に意を委ねまする怪しの狂言。
まるで作法も文法も違いますれば、果たして如何なる仕上がりとなりますものか、身の引き締まる思いに御座います。
何卒、心静かにご高覧戴きまするよう、伏して御願い上げ奉ります。
松本幸四郎コメント
「百鬼夜行」シリーズは、危険な香りを感じつつも嬉しくなるエンターテイメントで、凄い艶やか、まさに凄艶(すごつや)な世界で大好きな作品です。今回、ついに京極夏彦さんが新作歌舞伎を書き下ろすということで、「待ってました!」という気持ちです。異次元旅行をお客様と共に楽しみたいと思います。
小説家デビュー30年を迎えられた京極さんの書き下ろし歌舞伎で、僕が22年間夢見続けた傾(かぶ)いた歌舞伎を作り上げたいと思っています。
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