本作は、2019年2月に一ノ瀬京介の脚本・演出・振付で上演された舞台「SINGULAR~シンギュラ~」をもとにした映画。作中では、“先生”と呼ばれる人間によって作り出されたAI同士が「人類を破壊するべきかどうか」を巡ってディベートを繰り広げる。spiは全編英語で15体のAIキャラクターを演じ分け、マドリード国際映画祭2023で外国語映画最優秀男優賞を受賞。また3月には、同作がアメリカ・ニューヨークで劇場公開された。
去る4月には映画「SINGULA」と、ビーズソファ・Yogiboがコラボレートしたショート動画がYouTubeや公式SNSで公開された。これにちなみ、登壇者たちはYogiboソファに座って舞台挨拶をスタート。堤は舞台「SINGULAR~シンギュラ~」を観てその場で映画化を提案したと言い、「映画化が決まったあとに、ふと『15人の役を1人で演じたら良いんじゃないか』というアイディアが降ってきた」と制作の経緯を明かす。
spiは「初めてお話を聞いたとき『たぎりますね』と答えたのですが、台本を読んで『絶対に自分にはできない』と思って泣きました。監督や一ノ瀬さんにも相談したら、2人は『大丈夫! 大丈夫!』みたいな感じだったので『マジかよ!』と思いました」と苦笑交じりに当時の心境を述べる。完成した映画についてspiは「変な映画だと思いました(笑)。自分で演じたんだけど、合成で本当に15人いるみたい。それに映画が“堤イズム”で始まっていて、『間や音が堤監督の作品だ!』と感動しました」と話す。
またキャスティングについて一ノ瀬は「英語ができて、15役を演じ分けられる人がspiさんしか思い浮かばなくて。すぐ夜中に電話して、その2日後にはご本人とお会いして出演が決まりました」と語る。横澤は「コロナ禍に作ったので映画館を前提にしておらず、当初はメタバースで上映する話もしていました。滅多にない作品になっているので楽しんでほしい」と観客にメッセージを送った。
映画「SINGULA」は全国で公開中。
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