キ上の空論「除け者は～」開幕、中島庸介が見応えに自信「目を背けず、一歩踏み出して」

「キ上の空論 獣三作 二作め『除け者（ノケモノ）は世の毒を噛み込む。』」が5月9日に東京・新宿シアタートップスにて開幕した。

キ上の空論の“獣三作”シリーズでは、作品名にそれぞれ“けもの”“ケモノ”“獣”が入った、異なる物語が展開する。第2弾となる今作は、医療機関を介さずに精子提供を行う“はらませ男”と、第三者に寝取られることで愛を確認し合う夫婦の物語。出演者には藤原祐規のほか、松原怜香、田名瀬偉年、板場充樹、小町実乃梨、山口快士、小野塚渉悟、平野紗貴、家入健都、南出めぐみ、藍澤慶子が名を連ねた。

開幕に際し、脚本・演出を手がける中島庸介は「とてもとても観て頂きたい作品が出来上がりました。今、本気でやりたい事を全てやった作品だと思っております。本作は【医療機関を介さずに精子提供を行う『孕ませ（はらませ）男』と、第三者に寝取られる事で愛を確認し合う夫婦の、現在とこれまでを描いた物語】です。内容が内容ですので、嫌悪感を抱く方もいると思います。私も二児の父親でして、このようなお話を描く事に抵抗がなかったわけではありません。ですが倫理的に考えてありえないとタブーを切り捨てるのは違うと思い、目を背けたくなるようなシーンも決心して描く事にしました。また、俳優の演技力はもちろん、皆と相談しながら創ってきた手法は、見応えがあります。内容が内容だからこそ、目を背けず、一歩踏み出して頂きたいです。劇場でお待ちしております」とコメントした。

上演時間は約2時間5分。公演は5月19日まで。