5月2日から26日まで東京・歌舞伎座で上演される「團菊祭五月大歌舞伎」より、夜の部で
1885年に初演された「四千両小判梅葉」は、白浪物を得意とした河竹黙阿弥が、幕末の江戸城で起きたセンセーショナルな御金蔵破りを題材に描いた作品。このたび公開された特別ビジュアルには、四谷見附の堀端でおでん屋の商いをしている富蔵が、夜更けに偶然再会した藤岡藤十郎(中村梅玉)に、江戸城の御金蔵破りの話を持ちかける場面が収められている。屋台行灯に照らし出された鋭い視線の富蔵と、背後に浮かび上がる江戸城の構図が、えも言われぬ不気味な雰囲気を醸し出した。
松緑は「これまで、師匠の尾上菊五郎の兄さんの富蔵を側で見ていて、陰と凄味が印象的で憧れだった役で御座居ます。また、私のイメージする“格好いい”が凝縮されている役の一つが、この富蔵で御座居ます」と言い、「今回をスタートとして、両先輩に沢山の御教えを承りながら一生演じ続けて行きたいと考えております」と宣言。さらに、「この宣伝写真で拵えをしてみて、改めて身が引き締まり気合いが入りました。悪党が活躍するピカレスク物を、観に来て下さるお客様に喜んで貰える様に千穐楽まで取り組んで参ります」と意気込みを語った。
「團菊祭五月大歌舞伎」夜の部
2024年5月2日(木)~2024年5月26日(日) ※公演終了
東京都 歌舞伎座
スタッフ
二、「『四千両小判梅葉』四谷見附より牢内言渡しまで」
作:河竹黙阿弥
出演
一、「『伽羅先代萩』御殿」
乳人政岡:尾上菊之助
栄御前:中村雀右衛門
一子千松:尾上丑之助
鶴千代:中村種太郎
沖の井:中村米吉
八汐:中村歌六
一、「『伽羅先代萩』床下」
仁木弾正:市川團十郎
荒獅子男之助:市川右團次
二、「『四千両小判梅葉』四谷見附より牢内言渡しまで」
野州無宿富蔵:
数見役:坂東彦三郎
頭:坂東亀蔵
女房おさよ:中村梅枝(4代目)
三番役:中村歌昇
浅草無宿才次郎:中村萬太郎
伊丹屋徳太郎:坂東巳之助
四番役:中村種之助
黒川隼人:中村鷹之資
寺島無宿長太郎:尾上左近
生馬の眼八:市村橘太郎
田舎役者萬九郎:中村松江
浜田左内:河原崎権十郎
うどん屋六兵衛:坂東彌十郎
隅の隠居:市川團蔵
牢名主松島奥五郎:中村歌六
石出帯刀:坂東楽善
藤岡藤十郎:中村梅玉
「團菊祭五月大歌舞伎」昼の部
2024年5月2日(木)~2024年5月26日(日) ※公演終了
東京都 歌舞伎座
スタッフ
三、「『極付幡随長兵衛』公平法問諍」
作:河竹黙阿弥
出演
一、「『鴛鴦襖恋睦』おしどり」
河津三郎 / 雄鴛鴦の精:尾上松也
遊女喜瀬川 / 雌鴛鴦の精:尾上右近
股野五郎:中村萬太郎
二、「四世市川左團次一年祭追善狂言 歌舞伎十八番の内『毛抜』」
粂寺弾正:市川男女蔵
腰元巻絹:中村時蔵(5代目)
小野春風:中村鴈治郎
小原万兵衛:尾上松緑
八剣数馬:尾上松也
秦秀太郎:中村梅枝(4代目)
錦の前:市川男寅
乳人若菜:市村萬次郎
秦民部:河原崎権十郎
八剣玄蕃:中村又五郎
小野春道:尾上菊五郎
後見:市川團十郎
三、「『極付幡随長兵衛』公平法問諍」
幡随院長兵衛:市川團十郎
水野十郎左衛門:尾上菊之助
女房お時:中村児太郎
極楽十三:中村歌昇
雷重五郎:尾上右近
神田弥吉:大谷廣松
小仏小平:市川男寅
閻魔大助:中村鷹之資
笠森団六:中村莟玉
加茂次郎義綱:中村玉太郎
下女およし:中村梅花
御台柏の前:中村歌女之丞
坂田金左衛門:市川九團次
伊予守頼義:上村吉弥
坂田公平:片岡市蔵
渡辺綱九郎:市村家橘
出尻清兵衛:市川男女蔵
唐犬権兵衛:市川右團次
近藤登之助:中村錦之助
甘栗@今年も劇場客席に生息中 @miso_amaguri
これは浮世絵の中でも陰影と写実性を際立たせた明治の頃の新浮世絵を思わせるビジュアル
かっこいい!
また紀尾井町家話で松緑さんのこだわりをおうかがいしたい https://t.co/BUhO94DzEH