「ヒストリーボーイズ」は、イギリスの劇作家アラン・ベネットによる戯曲。オックスフォード大学やケンブリッジ大学を目指す男子高校生たちの葛藤と成長、教師との対立などが、ユーモアを交えて描かれる。
上演決定に際し、新木は「大きなプレッシャーや不安が、掛け算でやりがい、やる気に変換され演じられる事に感謝しています。匂って来るような生々しい空気感をしっかりと表現出来るように精一杯努めて参ります」とコメント。千之助は「今まで舞台出演はさせていただいておりましたが、歌舞伎以外の舞台に携わらせていただくことは初めてで緊張感もありながらとてもワクワクしております。男子高校生たちの未来への不安や希望など複雑な想いをまっすぐな気持ちで演じさせていただけたらなと思います」と意気込みを語った。
新木宏典コメント
この度、舞台「ヒストリーボーイズ」にアーウィン役で出演させて頂ける運びとなりました。既に海外や日本での上演に加えて、映画化もされている作品ですので、話の大筋を知っている方もたくさんいらっしゃると思います。国も違うから、文化も当たり前に違う時代背景ということもあり、理解が難しいジャンルの作品ですが、難しくも面白さを強く感じました。さらに映画ではコメディロマンスにカテゴライズされている通り、笑いの要素も含まれています。「笑う」という行為は、文化の違いで笑いのツボが大きく変わる部分もあると思います。日本の演劇で表現する際にどんな風に皆様の目に映るのか。怖く感じながらも、とても興味をそそられます。日本人で学歴も高くない自分ですが、アーウィンを掘り下げ、どのように表現出来るようになるのか。大きなプレッシャーや不安が、掛け算でやりがい、やる気に変換され演じられる事に感謝しています。匂って来るような生々しい空気感をしっかりと表現出来るように精一杯努めて参ります。
片岡千之助コメント
この度、デイキン役を務めさせていただきます片岡千之助です。
今まで舞台出演はさせていただいておりましたが、歌舞伎以外の舞台に携わらせていただくことは初めてで緊張感もありながらとてもワクワクしております。
男子高校生たちの未来への不安や希望など複雑な想いをまっすぐな気持ちで演じさせていただけたらなと思います。
少しでも多くのお客様に喜んでいただける舞台ができますよう努めさせていただきますのでどうぞよろしくお願い致します。
長谷川初範コメント
昨年は松森氏の「夜への長い旅路」で初めてご一緒させて頂きました。
脚本は米国演劇の父と云われるユージン・オニール。それも彼が筆を折る前にどうしても書き記したい、ご自分の複雑で辛いご家族の模様を描いた戯曲。
それはまるでベートーヴェンの楽曲のように余りに深く重く、膨大な戯曲。
こんな大冒険に松森氏は我々を優しく導き出してくれました。
今、自分が演じた劇中のやり取りを振り返ってみても、涙が出てくる心を抉るような体験でした。
また、松森氏に導かれ、演劇を通してあのような深く熱い旅に出る心の準備をしています。
増子倭文江コメント
トニー賞を受賞した傑作です。
とにかく このイキイキと面白いセリフがどんな芝居になるのか。
想像するだけでワクワクします。
青春真っ盛りの男子高校生とクセモノ揃いの教師たち。
そう言えば 舞台での学園ドラマって珍しいかも。
エネルギッシュで刺激的でユーモアがあってちょっとおバカで……。そのくせとても知的な芝居です。
もうもう 面白くなる予感しかしません。
どうぞ構えずに肩の力を抜いて観ていただけたら嬉しいです。
私も稽古が始まるのを楽しみにしてます。
石川禅コメント
登山家ジョージ・マロリーの「そこに山があるから」と言う名言は、山を知らないインタビュアーの、
なぜエベレストに登るのかの質問に、面倒臭くなって答えたと言う説があるそうです。
僕がヘクター役を引き受けさせて頂いた心境がまさしくこれでした。
但しインタビュアーも答えたのも僕自身。
「ヒストリーボーイズ」は素晴らしい戯曲ですが、僕にとってはまさに前人未踏のエベレスト!
なのに不安よりも期待ではち切れんばかり!
今、この役に出会えたことに心から感謝して、力の限りを尽くします!
CEDAR「ヒストリーボーイズ」
2024年7月20日(土)~2024年7月28日(日) ※公演終了
東京都 あうるすぽっと
スタッフ
作:アラン・ベネット
翻訳:常田景子
演出:
出演
アーウィン:
デイキン:
校長:
リントット:
ヘクター:
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katsuki @katsuki_london
アラン・ベネット作「ヒストリーボーイズ(The History Boys)」が日本でCEDARにより上演と。2004年の初演時からかなりの年月が経ち、戯曲にはそのまま演じるのは難しいのではと思われる描写もある。どう上演するのか。ヘクター役は石川禅。
https://t.co/5YMVphBhbo