4月5日から全国の映画館で公開される「
これは、昨年7月に東京・新橋演舞場で上演された「新作歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐』」のシネマ歌舞伎版。脚本を松岡亮、演出を尾上菊之丞と
舞台挨拶付き完成披露上映会には、刀剣男士キャストである松也、右近、鷹之資、莟玉、吉太朗、雪之丞が登壇。松也は、原作となる刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞 ONLINE」や、そのメディアミックス作品に触れたことから、コンテンツに歌舞伎との親和性を感じていたこと、またゼロからオリジナルストーリーを考えられることを魅力的だと感じ、新作歌舞伎の題材に選んだことを説明。自身が演じた三日月宗近については「三日月宗近というキャラクターを、“歌舞伎”にどのように落とし込んでいくか、ということも考えつつ、“歌舞伎だからこそ”出せる部分も表現したいと思っていました」と話しつつ「三日月宗近は、普段はクールで、感情をあまり表に出しません。しかし今作では、義輝と相対したときだけ、少し感情が出てしまうんですね。逆にそれ以外の場面では、物怖じしない姿を見せたり、また“未来世より来たりし者”という雰囲気も崩さないように心がけていました」とコメントした。
右近は「小狐丸は、三日月宗近の兄弟分みたいな関係性。また6振りでいるときには、ムードメーカー的な存在でもあるかと思い、そういった部分を意識しながら演じていました。義輝と三日月宗近の関係性は、僕と松也さんの実際の関係に重なる部分もありますね。僕がワガママに『こうやりたい』と言ったことに対して、松也さんは大きく受け止めて助けてくれる。だから、僕と松也さんの関係性ならではの三日月宗近と義輝になったと思います」と役について語る。さらに右近が「音楽もすごく素敵で。三日月宗近と義輝の最後の立廻りの稽古では、音楽を聴いたら2人とも泣いちゃって(笑)」と松也に目配せをすると、松也も「泣くっていうのも、涙がポロッと出てしまうような泣き方じゃなくて、子供がお母さんに怒られたときのような嗚咽でね(笑)。もう期待値を超える音楽が来ちゃったものだから」と稽古を振り返った。
鷹之資は「(役が決まる前に)『刀剣乱舞』を調べたらスラッとした人だらけで、『僕の身長で大丈夫なのか』と、それが一番の懸念点でしたね(笑)。同田貫正国を演じることが決まったら、ファンの方から『同田貫正国は身長が低めのキャラだから大丈夫だと思います!』と励ましていただきました」と明かす。莟玉も鷹之資の言葉に同意しながら「僕も『刀剣乱舞』のキャラクターデザインを拝見したときに、長身で、どちらかというと面長なお顔のシュッとしたキャラクターが多く、自分で大丈夫かな……と心配でした。髭切というお役に決まったとき、プロデューサーさんからは『髭切は、1000年以上の歴史がある刀だからこそ、世の中のいろんなことに対して無頓着で、物忘れも多く、弟の名前も忘れてしまうようなキャラクター。莟玉さんにぴったりです!』と言われました(笑)」と話し、会場の笑いを誘った。
吉太朗は「膝丸役に決まったとき、脅されるように『人気のあるキャラクターなので……』と言われました(笑)」と述べつつ「コンテンツ自体、歌舞伎につながる部分もありましたし、稽古場では、松也さんから『(“曽我物”の)五郎のイメージで』など、わかりやすいアドバイスもいただきました。皆さんもそうだと思うのですが、“歌舞伎の膝丸”をお届けしたい、という気持ちで挑みました。そしてやっぱり……髭切の兄者が莟玉さんで良かった、ということは、常に思っていますね」と隣の莟玉に信頼のまなざしを向けた。雪之丞は「小烏丸は、女方がやった方が良いお役なので、お声がけいただけたのかなと思っています。また、一番年嵩なお役でもありますので、(登壇者全員に視線を送り)……ご覧の通り、私はこの中ではちょっと年上ですので(笑)、ちょうど良いかなと」と役に触れる。松也は「1幕の終わりに6振りで会話するシーンがあるのですが、実は公演期間中の中日頃から、雪之丞さんのセリフを増やしまして……」と申し訳なさそうに告白すると、雪之丞は「そう。『今日の夜の部から、セリフ増えます』って(笑)」と、当時の様子を再現する。松也は「そうやってお伝えしたときは、慌てふためいていらっしゃったんですけど、本番は完璧でした! シネマ歌舞伎版には、雪之丞さんのセリフが増えたあとの公演映像が使われています」と笑顔を浮かべた。
シネマ歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐」舞台挨拶付き完成披露上映会
2024年3月25日(月)※終了
東京都 丸の内ピカデリー1
出演:
関連記事
尾上松也のほかの記事
リンク
よしだみほ@馬なり🌊🤝🔥 @yoshida_umanari
昨夜、こちらに行ってました。楽しかった。お客様がすごく集中してて和やかだったのが印象的。
#刀剣乱舞歌舞伎 https://t.co/1CoFaq6SqR